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【桟原将司連載#30】甲子園球場外壁の優勝レリーフ あれ、ど真ん中は僕なんですよ

東スポWEB / 2024年6月27日 11時42分

2005年リーグ優勝時のビールかけでレイザーラモンHGに扮した赤星(左)。岡田監督に“祝砲”を噴射し大ハッスルした

【桟原将司 ハナの剛腕道中(30)】岡田監督になって2年目の2005年、阪神はリーグ優勝を成し遂げました。9月前半までは追いすがる中日に0・5ゲーム差に迫られるデッドヒートでしたが、最終的には2位に10ゲーム差という圧勝でした。

優勝が決定したのは9月29日の巨人戦(甲子園)でした。優勝の瞬間、久保田智之さんがマウンドに上がっていて、最後の打者は巨人・阿部慎之助さんでした。打球が左翼方向に上がり、金本知憲さんがキャッチ。そこからナインがマウンドに駆け寄って…。今となれば本当にいい思い出です。

あの瞬間は、もうブルペンにいるスタッフも一塁ベンチに集結していました。久保田さんをみんなで送り出した後、ブルペン捕手も中西投手コーチも残っていたピッチャーも全員、ベンチにダッシュです。

あの優勝する瞬間、どのチームも若手選手がベンチからフライングして飛び出すような映像が残っているじゃないですか。でも、僕は前に出るタイプの選手じゃなかったので、控えめにしていました。今はめちゃくちゃしゃべれるようになりましたけどね。

岡田監督を胴上げしているとき、自分がどこにいたとかそういう細かい記憶ってほぼないんですよね。でもね、甲子園球場の外壁に、優勝時の様子を立体的に表現した大きな銅板のレリーフみたいなのがあるじゃないですか。あのど真ん中が僕なんですよ。背中の名前「SAJIKIHARA」が全部、見えるんですね。それがうれしいですね。

カラオケで六甲おろしを歌うと、当時の映像が出てきます。そりゃ当時の主力選手は打って、走って、投げて大盛り上がりですよ。でも「SHE」の江草さん、橋本さんは出てくるのに、僕は出てこない。

あの動画を編集した人からしたら桟原って、そんなに投げてへんやんかって感じやと思うんですよ。でも最後の最後、胴上げの停止写真が甲子園の銅板レリーフと同じ場面なんですよ。ちゃんと「SAJIKIHARA」が全部見えてる。しかも真ん中。やっぱ、それがうれしいっすね。

で、胴上げが終わった後です。「サジ、俺誰かにめっちゃ足を踏まれて痛いんやけど誰か知らん?」って聞かれたんですけどね。「江草さん、それ多分僕っす。誰かの足、思い切り踏んだと思ってました」って言ったら怒ってましたねえ。

ビールかけの準備のために、江草さんとドン・キホーテに行ってアフロヘアのカツラとか買ったのも覚えてますね。僕はカラフルなアフロをかぶってビールかけに出ました。赤星憲広さんはお笑い芸人のレイザーラモンHGさんの衣装で「フォー」って言ってましたもんね。03年の優勝を経験している先輩たちはこなれた演出してましたね。

なんかいっぱいインタビューされたのも覚えてますが、何答えたとか全く覚えてないですね。一番覚えているのは、ビールかけをしている途中に、ビールがバーッて置いてある台の後ろで、井川慶さんがしゃがみ込んでいる場面ですね。

井川さんはお酒を飲めないですからね。あの時も口からは一滴も飲んでないんですけど皮膚呼吸で体内に吸収してしまって…ベロベロに酔っ払ってましたね。

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