テレビ局ファーストではなく制作者ファーストが大事！「金田一少年の事件簿」原作者が持論語る

樹林伸氏

漫画「金田一少年の事件簿」「ブラッディ・マンデイ」の原作者で知られる樹林伸氏（６１）、「金田一――」のヒロイン・七瀬美雪の声を務めた声優の中川亜紀子（５０）らが２６日、都内で行われた「プロジェクトＯＮＥ」発表会に出席した。

このプロジェクトでは、日本が誇るアニメの次代制作者を発掘していく。プロジェクトの中核がウェブメディア「ゼロワン」で、クリエーティブ事業に携わる人たちへのインタビュー記事の発信などを展開していくという。

漫画で数々のヒット作を手がけ、それがテレビドラマ化されてきた樹林氏は、〝テレビ局ファースト〟ではなく〝クリエイターファースト〟が大事だと語った。

「常に感じているのはテレビ局の都合とか、その後はネットフリックスとか配信（サービス）の都合とかでモノ（作品）がスタートしていく。そういうことばかりじゃなくていいんじゃないのかな」と指摘。その思いの背景にあるのが、「日本のアニメは大リーグみたいなもの。世界でトップ」という強烈な自負だ。

「メディアとかの都合じゃなくて、クリエイターの情熱を形にして、それを世界に発信できるような仕事を始めるのは今かなと考えて、このプロジェクトに関わろうと決心した」と熱弁した。