国賓として英国公式訪問の天皇皇后両陛下がチャールズ国王夫妻に別れのキス

チャールズ国王に別れのあいさつをする天皇陛下。カミラ女王と雅子さまは別れのキスをした（ロイター）

国賓として英国を公式訪問している天皇皇后両陛下は日本時間２７日夕（現地時間２７日午前）、チャールズ国王とカミラ王妃に別れのあいさつをするため、バッキンガム宮殿を訪問された。国王夫妻は、３日間の公式訪問の終わりに、天皇皇后両陛下に別れのキスをした。英紙デイリー・メールが同日報じた。

国王夫妻が皇后雅子さまにキスをし、カミラ王子が天皇陛下に別れのしぐさを繰り返して両頬にキスをした。チャールズ国王が天皇の手を温かく握手する場面で、友情の親密さが示された。

日本の両陛下を乗せた国賓用リムジンが出発すると、国王夫妻は手を振って別れを告げた。国賓としての公式行事はすべて終了した。

その後、天皇陛下はウィンザー城へ向かい、敷地内のセントジョージ礼拝堂内のジョージ６世記念礼拝堂で故エリザベス女王の墓参りをし、ロンドン西部のキュー・ガーデンを訪問し、温帯植物園を見学される。２８日に両陛下は私的にオックスフォード大学を訪問される。

天皇陛下とチャールズ国王は、１９８０年代に天皇陛下がオックスフォード大学に留学していたころ、オペラやフライフィッシングを一緒に楽しむなど親交を深めた。

チャールズ国王は２５日夜に来賓者を招いて晩餐会を主催し、スピーチの中で英国と日本の緊密な絆を称賛し、天皇陛下に対し「自由、民主主義、法の支配という共通の価値観」がこれまで以上に重要だと伝えた。