大谷翔平の〝命〟を救った男の経歴は… ＭＬＢ公式サイトなどが一斉に報道

大谷翔平に起きた〝事件〟が話題に（ロイター＝USA　TODAY　Sports)

ＭＬＢ公式サイトなどが２６日（日本時間２７日）にドジャースのバットボーイが大谷翔平投手（２９）の命を救ったと報じて話題になっている。

〝事件〟が起きたのは大谷が初回に２試合連続先頭打者弾となる２５号を放ち、球団新記録の１０試合連続打点をマークした２６日のホワイトソックス戦の３回。Ｅ・ヘルナンデスが放ったファウルボールがベンチに一直線に向かってきた。バットボーイのハビエル•へレーラさん（３８）は飛んできたボールを何事もなかったように素手でキャッチ。背後にいてあわてて避けた大谷はヘレーラさんが捕球したことに気付くと笑顔で感謝を伝えた。ＭＬＢ公式インスタグラムがアップするとすぐさまバズった。

地元ロサンゼルスタイムズ紙によると、ドジャースでバットボーイを２０年務めているヘレーラさんがボールキャッチで話題になるのは実は今回が２度目だという。

１度目は９年前、２０１６年８月１６日ドジャー・スタジアムでのレッズ戦だ。５回にタッカー•バーンハートが放ったファウルボールはスライスしながら左翼線へ。スタンド付近にいたヘレーラさんはファンらを守ろうとフェンス沿いでグラブを伸ばした。しかし、バランスを失い、背中からフェンスを越えるとテーブルの上、さらにコンクリートへと転げ落ちたのだった。

その動画を確認すると、あまりに衝撃的な転倒にドジャースの名物アナウンサー、ビン•スカリー氏が「オーマイ•グッドネス（なんてこった）、彼は大丈夫か？」と心配したほど。ヘレーラさんは何も起こらなかったように立ち上がり、恥ずかしさのあまり自分の席に戻り、うつむいた。すると球場中から拍手が送られた。

転んだ瞬間に「全国中継で、なんて恥ずかしいことをしてしまったんだ！」との思いがよぎったそうだ。９年の時を経て、強烈なファウルボールをも全く動じずに素手でキャッチし、大谷を守った姿はお見事。ファンは大喝采している。