都議会補選めぐり公明党の石井幹事長「静観する」発言が波紋 自民党内から不安の声
東スポWEB / 2024年6月28日 20時14分
東京都議会補欠選挙(7月7日投開票)が28日、9つの選挙区(江東区、品川区、中野区、北区、板橋区、府中市、南多摩)で告示された。
選挙戦は同選挙区で各1議席を争うバトル。このうち5選挙区は自民党の議席だ。
小池百合子氏が特別顧問で都議会の主要政党である「都民ファーストの会」は、3選挙区(中野区、北区、板橋区)に候補者を擁立。一方、自民党と連立を組む公明党は同補選に候補者擁立を見送った。
公明党の石井啓一幹事長は会見で、報道陣からの「野党候補者と一騎打ちの選挙区で自民党候補者を支援するのか」と質問された際、「基本的にですね、わが党はいま都知事選に注力している状況ですので、都議の補選については基本的に静観している状況です」と説明した。
これを受けて自民党内では早くも不安の声が聞かれた。
「公明党の補選は自主投票になると思っていたので驚きました。わが党を支援しない背景には、来年の任期満了に伴う都議選で、補選の対象選挙区で、わが党候補者と競合することがあるのかもしれないからかもしれません」と自民党東京都連所属の国会議員は語った。
都知事選と同じ日に投開票される同補選は、次期衆院選に向けて与野党の党勢に影響が出るとみられている。
同党関係者は「公明党の支援さえあれば立憲民主党、共産党との野党対決に勝てる見込みがありましたので残念です。公明党は野党候補者が勝ってもいいスタンスなのかと思ってしまう…」と暗い表情で話した。
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