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【西武】自分よりもチームのために 今井達也が〝本物のエース〟へ成長中

東スポWEB / 2024年6月29日 6時9分

西武・今井達也

西武・今井達也投手(26)が〝本物のエース〟へと覚せいしつつあるようだ。28日の楽天戦(山形)で4―0と勝利した西武は5月30日以来、実に約1か月ぶりの連勝をマーク。勝利の立役者は8回を124球、7安打無失点でしのいだ先発の今井だ。これで右腕は今季の楽天戦で4戦4勝。さらに2021年10月から数え、対楽天では13連勝を飾り〝イーグルスキラー〟ぶりをまざまざと見せつけた。

再三にわたって得点圏に走者を置きながらも要所でスライダーが威力を発揮し、あと1本を許さなかった。プロ8年目で今季初めて開幕投手を務めた今井の成長を何より示しているのが、自らが発する言葉の数々だ。

この日のヒーローインタビューでも「古賀がよくリードしてくれますし、監督(代行)、コーチもこまめにベンチで声をかけてくださる。そういうのがマウンドでの支えになっているかな」と述べ、女房役と首脳陣へ感謝。さらに「外崎さんの本塁打でチーム全体が勢いづいていけたので、それに自分も乗って行けた」と続け、3号2ランで試合の流れを決めた背番号5にも謝意を示すことを忘れなかった。

そして「(楽天戦13連勝は)結果としてそうなっている。本当にいつもスコアラーの方だったり、裏方さんがミーティングで情報をくださったりしてくれているので、そのおかげかなと思う。裏方さんにも感謝したい」とスタッフたちのサポートを称え、喜びもそこそこに終始謙虚なコメントに徹した。

今井の言葉は常にチーム全体を見渡している。かつて名将・野村克也氏は「人間的成長なくして技術的進歩なし」と人間教育こそ一流への近道であることを折に触れ、説いていた。

名実ともにMLBのトッププレーヤーであるドジャース・大谷翔平投手(29)も、この「人間性」を磨くため花巻東高校1年時にしたためた目標達成シートに「礼儀」「思いやり」「感謝」とそれに必要な要素を書き出しており、今もその心掛けをグラウンドで表現している。

今季の今井の変化は口を開けば自らに関することではなく、まず周囲への感謝が真っ先に出るところだ。チームが2度目の8連敗を喫した11日の広島戦(ベルーナ)では最後の打者となった源田の元へ歩み寄り、肩を抱きながら闘志を称えるシーンも多くの人々から共感を呼んだ。

自分よりもチームのために――。これを言葉と行動で表現できる今井は「ライオンズのエース」にふさわしい成長を遂げている。

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