【広島】菊池涼介が9回V弾!「当たればいいと思っていた」 大瀬良は5勝目逃すも35回無失点継続
東スポWEB / 2024年6月29日 19時52分
広島は29日の巨人戦(東京ドーム)に2―1で競り勝った。先発の大瀬良大地投手(33)は7回途中4安打無失点の好投で、連続無失点を球団歴代2位となる35回1/3まで伸ばし、球団記録となる2009年の大竹(43回)に近づいた。
2回まで打者6人で片づけ、1991年の佐々岡(30回)を抜き、その後も快調にゼロを並べた。捕手・会沢が構えたミットにきっちりと収まるカットボールを自由自在に扱い、巨人打線をほんろう。100球を超えた7回、岡本和に左翼線二塁打を浴びて一死二、三塁となった場面で降板となった。
後を託された塹江が吉川を一ゴロ、森浦が岸田を三球三振に抑える〝一人一殺〟の継投リレーで得点を許さず、大瀬良の記録更新をアシストした。
しかし、1点リードの8回に4番手・島内が二死満塁からヘルナンデスに適時内野安打を許して同点に追いつかれ、大瀬良の5勝目は消えた。
敵地でもあり流れは巨人に傾いたが、首位のチームには逆境をはね返す底力がある。打線は相手先発のグリフィンに2安打12奪三振に抑えられていたが、バルドナードに代わった9回の二死から菊池涼介内野手(34)が左翼席へ決勝の6号ソロ。最終回は守護神・栗林が抑え、広島は息詰まる投手戦を制した。
殊勲の菊池は「バットで迷惑をかけていた。いつも(バットを)持っているだけ。当たればいいと思っていた」と振り返り「毎試合、ピッチャーに助けられている。うまくいかなくて大変ですけど前を向いていくしかない」と大瀬良ら投手陣に感謝。新井監督も「本当に、うちらしい全員野球で勝ちきった試合。(大瀬良)大地もナイスピッチングだった」とたたえた。
5試合連続無失点とした背番号14は6月を無失点で終え、防御率は脅威の0・80。ノーヒットノーランも成し遂げ、無双モードに突入だ。安定感抜群の大瀬良と菊池の活躍で、チームの貯金は今季最多タイの9とした。
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