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【尼崎ボート・SGグラチャン】田原成貴氏「作詞家の喜多條忠さんだったら、どんな舟券を買うのかな」

東スポWEB / 2024年6月30日 11時10分

優勝戦1号艇の座をつかんだ土屋智則

ボートレース尼崎のSG「第34回グランドチャンピオン」は30日、予選、準優を勝ち上がった6選手によって優勝戦が行われる。今大会はなんと24選手が主要部品を一気に替えるセット交換という〝大手術〟を敢行。ボートレースファン歴46年の元天才ジョッキー・田原成貴氏(65)は、そんな珍現象をキッカケに、懐かしい思い出に浸っていた。

【田原成貴氏が熱く語る】今大会、予選から見てきて思わず目を疑った。5日目までにセット交換を行ったのが24人。ペラや整備は時代によって、はやりすたりがあると言われるが、この異常なまでのセット交換を目の当たりにして「時代だな」と改めて思った。

最近はつくづく時の流れを感じる。ボートレースや競馬を観戦していても、あるいは音楽を聴いてもテレビを見ても「時代」という言葉が頭をよぎる。そんな感慨に浸りながらレースを見ていると、ある人物を思い出した。今から三十数年前の初夏、ボートレース尼崎で初めて会った作詞家・喜多條忠さんだ。私が34~35歳だったと記憶している。この時期のセンタープールを見ると、あの時の光景が自然とよみがえってくる。

名曲「神田川」を手がけた喜多條さん。私の青春時代、数多くのノスタルジックな歌を世に出した。自身は旅打ちが大好きで、尼崎ボートで会った後は競輪場でもよく顔を合わせた。74歳で亡くなられたが、センタープールの水面際で一緒に舟券に興じた日々がまるで昨日のことのようだ。1マークがスタンド側に降られていない尼崎水面はイン逃げが多いイメージだが、時として2コースや3コースからのまくりが決まる。そんな難解な予想に直面すると懐かしさとともに「喜多條さんだったら、どんな舟券を買うのかな」と考えてしまう。

さて、優勝戦はどうしようか。一瞬まくりがよぎったが、ここはインの土屋智則選手を信頼したい。理由は明白で、とにかくスタートが安定しているからだ。準優勝戦は土屋選手を含む5人がコンマ0台。ヒヤッとしたかと思いきや、勝利インタビューではスタート勘に自信ありの様子だった。準優で踏み込み過ぎると優勝戦で行きづらくなる懸念もあるが、今回の土屋選手に関しては取り越し苦労だろう。

昨年の平和島クラシックを思い出してほしい。インから的確なスタートを決めて先マイ。あの優勝劇の再現をしてくれるに違いない。余談になるが、土屋選手もセット交換をしているので、足色も心配無用だ。

センタープールには懐かしい思い出がたくさん詰まっている。喜多條さん、どこかで見ていますか? 久しぶりに一緒に観戦しましょう。

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