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【都知事選】ポスター問題が裁判沙汰 枠外に追いやられた候補「供託金300万円返せ!」

東スポWEB / 2024年7月1日 6時10分

枠外に貼られた小林氏のポスターは丸まって見えない状態だった

東京都知事選(7月7日投開票)がポスターを巡って裁判沙汰になりそうだ。史上最多の56人が出馬したことでポスター掲示板のスペースが足りない問題が発生。枠外に追いやられた候補が「訴えてやる! 供託金を返せ!」と訴訟に向け息巻いているのだ。掲示板ジャックにほぼ全裸ポスター、さらに三浦春馬さんポスターと騒動が連続している。

JR高円寺駅南口のポスター掲示板には多くの候補者たちのポスターが張られていたが、違和感があるものもあった。右端の枠外に追いやられた1枚のポスターはクルンっと内向きに丸まり、何のポスターかさっぱり分からない。

このポスターの主が建設業を営む小林弘候補だ。小林氏は公平な条件で選挙が行われていないとして東京都や東京都選挙管理委員会に対して供託金300万円の返還や選挙にかかった費用などを求めて訴訟を起こす予定だという。

小林氏は「供託金300万円を払って、ポスターを張るのにも業者に100万円も出して、計400万円も使ってほかの候補者と同じ状況が作れないというのは、平等じゃなきゃいけない選挙において、これは不平等でしょう。それを改善しないということなのでもちろん訴えさせていただく」と話した。

平等ではない選挙は無効だと訴えるのではなく、「かかったお金は全部返してほしい。あるいは本来やるはずだった仕事の時間を削ってこうやって選挙をしているわけですから、仕事をしていたらあるはずの利益も損害賠償として請求したい」と、求める額は400万円プラスアルファを見込んでいるという。

告示日の20日、掲示板の枠外になると知った時は「ラッキー」と思ったという。「ポスターを張るところを撮りたいと(報道陣に)言われて、囲み取材があるということでラッキーだなと思ったけど、報道にはボカシが入って誰だか分からないし、ポスターを張ってみたらベロンとなって名前も顔も見えない。だんだんムカついてきて、訴えてもいい案件だよなって」と、徐々に訴訟へと気持ちが傾いたと明かした。

選管の対応には不満いっぱいだ。「中野区に張ったポスターが都議補選の掲示板にかぶっているから『剥がしに行きます』と選管から連絡があって、『剥がすのは結構だけど別のところに張り直してくれ。ただでさえこっちは迷惑かかっているんだから』と言ったら『できない』って。だったら電話してくるなよ、勝手に剥がせって。そもそもかぶるの予想してほかのところに掲示板立てろって。だいたい都知事選の掲示板だって、上にベニヤ板を増設すればいいだけ。いくらもかかんないんだから」(同)。不満は止まらない。

投開票日までに訴状をまとめるという小林氏。一体、供託金を含めたお金はちゃんと返ってくるのか。弁護士の郷原信郎氏に見解を聞くと、「公平性が害されています。裁判はあり得るでしょう。これはちょっとひどすぎる」と、訴訟の意向に理解を示した。

「(選管は)仕方ないって言うかもしれないけど、立候補は何人でもできるわけだから。その事態に行政としては対応しないといけない。やりようがなかったと言っても、かといって『供託金300万円はもらいますよ』ということが言えるのか。全額が戻ってくるかは分からないが、かなり訴訟で問題になると思う」(同)

いくらかは返ってくる可能性があるという。掲示板の枠外に追いやられた候補者はほかにもいる。騒動ばっかりのポスター掲示板がさらなる火種となることは避けられない。

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