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大谷翔平覚醒のウラに「ブラックホール理論」 巨人・岡本が提唱〝吸い込まれる〟投手心理

東スポWEB / 2024年7月2日 11時5分

大谷と岡本

これぞ「ミスター・ジューン」の実力だ。ドジャース・大谷翔平投手(29)が6月の全日程を終え、月間12発の大爆発で今季通算26本塁打まで伸ばし、ナ・リーグのキング争いも独走している。対戦相手に最も警戒される立場でありながら、歴史的快進撃を続けられる背景には何があるのか。NPBで本塁打王に君臨した現役の和製大砲が語った「ブラックホール理論」も深く関係していそうだ。

まさに〝大谷月間〟だった。2試合連続の先頭打者弾をはじめ、球団新記録となる10試合連続打点をマークするなど6月に一段と調子を上げる大谷らしい暴れっぷりとなった。

伝統球団の歴史も次々と塗り替えていく大谷は、メジャー30球団の中でも最上級に警戒される打者だ。並の選手であれば徹底したデータ解析で丸裸にされ、調子を崩していくもの。しかし、これだけマークされた中でもスランプに陥るどころか、リーグトップの月間12発を記録したのはある意味で〝異常な成績〟ろう。

大谷本人は好調の要因を「シンプルにストライクを振ることが一番。そこさえできていればいいスイング、いい構えができている証拠」と淡々と分析していたが、相手はそう簡単に甘いコースには投げてくれない。ストライクゾーンの内外角、高低のギリギリを突くなどあらゆる手段を駆使して抑えにくる。それでも失投や甘い球が生まれるのは、投手心理が大きく作用しているようだ。

「僕の状態が悪ければ、相手のピッチャーは心理的に余計に僕を塁に出しちゃアカンと思う。だから力んで球が甘くなる。球技ってそういうものだと思うんですよね」

そんなことを明かしていたのが巨人の主砲・岡本和真内野手(28)だった。2018年から昨季まで6年連続で30発以上をマークし、すでに3度の本塁打王(20年=31発、21年=39発、23年=41発)に輝いている。昨年3月に開催された第5回WBCでは、侍ジャパンの一員として2歳年上の大谷とともに世界一を奪還した。

プレー中はほとんど感情を表に出すことがなく、報道陣とのやりとりでも決して大風呂敷を広げるタイプでもない。むしろ野球以外の話題の方が雄弁で、自身の野球観や技術論を語ることは極めてまれ。つかみどころがないキャラクターで、時に周囲のチームメートすらも混乱に陥れる風変わりな主砲ではあるが、多くを語らずともキングの思考回路はやはりダテではない。常に相手からマークされる大砲でありながら相手投手との心理戦を制してきたからこそ、プロ10年目で219本ものアーチをかけられてきたのだ。

岡本和が示した一端は自身の不調時のものだが、絶好調の大谷と対戦する投手の心理はいっそう〝投げミス〟が許されなくなる。そうした重圧が手元を狂わせ、まるでブラックホールのように投球がストライクゾーンに吸い込まれていく…という算段となる。

もちろん、どんなに甘い球でもひと振りで仕留める技術は不可欠。ただ、大谷は唯一無二の投打二刀流でスターダムをのし上がってきただけに、他の打者以上に投手心理を読むことにはたけているはずだ。

今季は投手を封印して打者に専念する方針だが、得意の6月でますます勢いづいてきた大谷。「銀河系ナンバーワン」ともたたえられる日本の至宝が、今月以降も「ブラックホール打法」でアーチを量産できるか見ものだ。

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