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【ソフトバンク】山川穂高が〝御前試合〟で41日ぶり一発「ちょっと泣きそうでした」

東スポWEB / 2024年7月2日 22時54分

山川をねぎらう孫オーナー。右は王球団会長

不振にあえいでいた鷹の主砲がついにお目覚めだ。ソフトバンクは2日の西武戦(東京ドーム)に3―2で競り勝ち、4連勝を飾った。貯金は今季最多の29となり、2位・ロッテとは12・5ゲーム差まで拡大させた。

東京ドームでの主催試合となったこの日は孫正義オーナーが観戦。さらに王貞治球団会長も球場に足を運んで〝御前試合〟となると鷹ナインは発奮した。

6月ノーアーチ、30戦不発だった山川穂高内野手(32)のバットが7月最初の試合で火を噴いた。2点リードした6回の第3打席で3番手・佐藤隼の初球、直球を迷いなくフルスイング。しばかれた打球は山川らしい高々とした放物線を描き左中間席へ突き刺さった。

貴重な追加点となる13号ソロは5月22日の楽天戦以来となる一発。山川は安堵の表情を浮かべながらダイヤモンドを一周し、実に41日ぶりとなる「どすこい」パフォーマンスを笑顔で披露した。この瞬間を待ち望んでいた鷹党からの大歓声に包まれた。

完璧に捉えたという久しぶりの本塁打の手応えを山川は、お立ち台では「あまり覚えてないぐらいうれしかった。ちょっと泣きそうでした」と打ち明けたが「またすぐに打てるように頑張っていきます」と気を引き締めた。

その上で「本当に6月はすいませんでした。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします」と鷹党へのざんげも忘れなかった。

チームは6月全カード勝ち越しを決め、17勝5敗1分の好成績を収めた。対照的に4番として結果が出ないもどかしさも感じていた山川だけに大きな意味合いを持つ一発となった。

この日はシーズン143試合中の単なる1勝ではなく、小久保ホークスにとって価値ある勝利となったのは間違いない。

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