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【日本ハム】レジェンド・柏原純一氏が激言「ひとつ先の塁を狙う姿勢を貫いてもらいたい」

東スポWEB / 2024年7月3日 6時5分

歴代日本ハムOBは当時のユニホームを着てセレモニーに参加した(球団提供)

【柏原純一「烈眼」】「ファイターズ50周年シリーズ」として本拠地・エスコンフィールドで行われた2日のロッテ戦。ありがたいことに、私も1981年の初Vメンバーとして、球団からお招きいただき、試合前のセレモニーピッチにまで参加させてもらった。OBとしてこれほどうれしく、光栄なことはない。改めてこのような機会をいただいたことに心から感謝したい。

勝率5割で迎えた試合は8―3で勝ち、何とか踏みとどまることができた。中盤に郡司、上川畑の一発攻勢で4―1と逆転したところなどは2か月半、貯金生活の戦ってきたチームだけに、〝これ以上ズルズルといくわけにはいかない〟という選手たちの気持ちも感じることができた。ただ、攻撃はまだ修正が必要な部分はある。

注文を絞れば走塁面。常により1点の重みを意識してプレーしてほしい。4―3で迎えた7回の攻撃が分かりやすい。まずは一死一、二塁で石井が左中間へ適時打を放った。打球を追ったロッテの中堅手・高部と左翼手の岡が交錯。両者ともにひっくり返り、打球がフェンスまで転々としたが、一塁走者の五十幡は三塁止まりだった。チーム屈指の俊足を誇る彼なら「本塁まで生還して当たり前」の局面。直後の清宮の浅い右飛では一転、本塁にタッチアップできる脚力があるだけに、今後はより打球判断を磨いてほしい。

その後の二死二塁から飛び出した郡司の中前適時打もしかり。相手中堅手から本塁に送球された際、二走の石井が本塁でクロスプレーを演じている間に、打者走者の郡司は二塁を狙う必要がある。

仮にこの場面がどうしても「1点」を欲しい場面なら、打者走者は一、二塁間であえて挟まれ、その間に二走の本塁生還を助けるといった手段さえ考えられる。どちらの場面も、より貪欲に「ひとつ先の塁」を狙う姿勢を貫いてもらいたい。この日の試合後半は常に日本ハムペースのだったが、こういった「次の塁」「次の1点」への意識は必ず接戦の試合でプレーに表れる。

昔話で申し訳ないが、私がリーグ優勝に関わった1981年は選手同士で、この手の〝耳の痛い話〟を互いに指摘し合っていた。前出の場面で言えば、ベンチに帰ってきた時に「ナイスバッティング」ではなく「なぜ走らない?」といったふうだ。私に限れば投手陣に「ピッチャー、しっかり抑えろよ」と言ったこともある一方、逆に「4番がしっかりしろよ」と言われたこともある。

新庄監督も胸の内では、選手たちにそろそろ選手同士でしか醸成できない緊張感が生まれることをひそかに期待しているのではないかと思う。それは首位・ソフトバンクに再度、挑戦するためのチームとして必要な総合力にもつながるからだ。

(野球評論家)

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