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【西武】前主砲・山川穂高の復活13号を〝アシスト〟した中村剛也 試合前の親密ぶりに違和感

東スポWEB / 2024年7月3日 6時9分

山川穂高と話す中村剛也(右)

前主砲の復活を〝手助け〟してしまった。西武は2日のソフトバンク戦(東京ドーム)に2―3と敗れ、同カード2勝11敗。借金は25となった。

終わってみれば6回に3番手・佐藤隼がスランプのさなかにいた相手4番・山川穂高内野手(32)に被弾した31試合、131打席ぶりの13号ソロが痛恨の決勝弾となった。

試合後の野田バッテリーコーチは「2点を取られた後の次の1点ということで絶対に打たれてはいけない場面。状態がどうであろうと、悪いからこういう攻めをするというバッターではないので一発だけは避けなきゃいけない」と苦言。

西武が前主砲・山川に献上した本塁打は、これで4本目。それでも試合前には三塁側の古巣ベンチに出向いた山川が「絶対にかなわない人」と敬意を示す中村剛也内野手(40)から、腐心する打撃に関し〝呉越同舟〟で助言を受けるシーンが見られた。これは山川が西武に在籍し、一軍出場を続けていた昨年5月まで日常的だった光景だ。

バットを持って何度もステップした左足の着地のタイミングを中村に説明し、感覚のズレを修正するようなしぐさを見せていた山川。これに対して中村がアドバイスを送るという、やりとりが繰り返された。しかし山川のユニホームにはくっきりと「HAWKS」の刺しゅうが入っており、周囲に大きな違和感が漂ったのは言うまでもない。

しかもソフトバンク側の試合前練習終了後、山川は西武の面々に〝再接近〟。渡辺監督代行ら首脳陣にあいさつすると打撃談議に花を咲かせ、いまだに身内のような関係性を築いていた。

こうした相手のペースにまんまと〝洗脳〟された揚げ句、西武は厳しい内角攻めもできず結果的に山川のトンネル脱出をアシストしてしまった格好だ。こんな体たらくでは反転攻勢など見込めない。現状に危機感を抱き、勝負に徹する非情さを持つことが早急に求められる。

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