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【阪神】岡田監督が球団最多タイ514勝 打線復調に手応え「やっぱこういう勝ち方な」

東スポWEB / 2024年7月3日 22時49分

大竹の好投に笑顔の岡田監督

阪神は3日の広島戦(マツダ)に2―1で勝ち2位へ再浮上。5カードぶりとなる対戦カード勝ち越しを決め、首位・新井鯉とのゲーム差を2まで詰めた。先発の大竹がお得意さまの赤ヘル打線を7回1失点に封じると、主砲・佐藤輝が4号先制ソロ&5号決勝ソロの2発をスタンドへ運び勝利を手繰り寄せた。

岡田彰布監督(66)はこの日の勝利で阪神の監督としては歴代最多タイとなる514勝目をマーク。だが節目の1勝について問われても、「そんなん関係ないやん」といつも通りサバサバと受け流すのみだった。それ以上にうれしかったのは前半戦最大の山場となった敵地3連戦で勝ち越すことができたことなのかもしれない。

つながりを欠き、この日も2得点に終わった虎打線だが、全体で9安打と個々の打者は活況。塁上を何度もにぎわせ、得点の匂いを濃密に漂わせた。長く一発から遠ざかっていた佐藤輝に123打席ぶりとなるアーチが飛び出したこともこの上ない好材料。先発・大竹の後を受けマウンドに上がった救援3投手もそれぞれの持ち場で仕事をしっかりと果たした。

チームの潮目も変わりつつあるのでは? と問われた指揮官は「そらオマエ、ヒットも出るようになったしチャンスをつくれているからな。そこでまわってきた者がな、1本タイムリー出たらだいぶ楽になるよ。やっぱこういう勝ち方な。逃げ切るというかな」と手応えをにじませる。

翌3日のカード第3戦でスイープを決めることができれば、首位に1差と肉薄する。先発マウンドを託すのは前回登板の中日戦(甲子園)で9回途中1失点の好投を披露し3勝目をマークした村上。「そら村上も分かっとるよ。おおーん。昨日もな、ブルペン見たけどだいぶ調子もな、いい時に戻っているよ」と期待を寄せた。

現場トップとしての孤独に耐えながら積み重ねてきた514の白星。熱戦の余韻もさめやらぬ試合終了直後のバックヤードで、12球団最年長となる66歳の老将は静かに515勝目へと目線を向ける。この日のウイニングボールは? 水を向けられると「そんなん誰も覚えてないやろ。いらんよ」と言い残し球場を後にした。

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