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【陸上】〝トラックの女王〟が認めた田中希実の進化 パリ五輪での飛躍に太鼓判「面白いことが起きるかも」

東スポWEB / 2024年7月4日 5時9分

日本選手権女子1500メートルで優勝した田中希実

〝トラックの女王〟も太鼓判を押した。陸上女子中長距離のエース・田中希実(24=ニューバランス)は、1500&5000メートルでパリ五輪に挑む。五輪4大会連続出場の福士加代子氏(42)が本紙の取材に応じ、6月の日本選手権(新潟)に出場した田中の走りを徹底分析。エースが見せた進化と意識の高さを指摘した上で、五輪本番の行方を占った。

田中は日本選手権の1500メートルで4分1秒44をマークし、5連覇を達成。パリ五輪の参加標準記録(4分2秒50)を突破し、5000メートルに続いて2種目の内定を勝ち取った。同大会では1500、5000メートルで優勝。最終日の800メートルは7位に終わったが、攻めのレース運びを見せた。

現地で観戦した福士氏は「3種目出るのもすごいけど、コメントも走りも全てがレベルアップしたと思う。例えば1500メートルだったら、後半は前かがみになって体幹がちょっと倒れてきていたイメージがあったけど、倒れなくなってきた。きれいな姿勢のまま、どんどんペースアップできていた」と高く評価した。

日本の女子中長距離界をけん引するエースは、6月に人生4度目のケニア合宿を敢行。常に世界のトップレベルを見据えて行動してきた。今回の走りからも、世界と戦う覚悟がうかがえたという。「『行かなきゃ、行かなきゃ』と余裕がなくなると、どんどん体が前に倒れたりする。だけど、田中選手は自分のやるべきことに焦点を合わせていて、世界でどうやって戦うかを意識できているのでは。4日間(3種目)レースがあるのに、初日から思い切ってできていた」と指摘した。

トラックの女王も進化に太鼓判を押す一方で、田中は自身の現在地を冷静に分析。日本で敵なしの状態でも「タイムで世界との力関係を見ると、勝負するにはまだまだ。具体的な目標を口にするのは怖いレベル」と危機感を募らせる。これには福士氏も「やっぱり海外で練習もしているし、世界の選手を目の当たりにしているので、常に世界と比べて自分はここが足りないとまだまだ言えている。どんどん自分が強くなるための欲を消さずに頑張っているのはすごい」と脱帽した。

パリ五輪の開幕まで3週間あまり。2度目の大舞台は1500&5000メートルでの入賞が最大の目標だ。厳しいレースが予想されるものの、チャンスはある。福士氏は「頭がいい選手だけど、感覚的な部分も持っている。開き直りと体のピークさえ合えば、東京五輪(1500メートル8位入賞)よりいい成績が出るかもしれない。入賞のギリギリを狙うと、入賞圏内から落ちたりすることもあるので、もうちょっと上の方を見ているのでは。本当にいろんなことがかみ合えば、面白いことが起きるかもしれない」と期待を寄せた。

花の都で、日本の陸上の歴史に新たな1ページを刻むことができるか。

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