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【Uー23】武田修宏氏 MF松木玖生の落選に理解も協会の〝ポロリ〟に「ダメなんじゃないかな」

東スポWEB / 2024年7月4日 5時10分

武田修宏氏(左)と松木玖生

大岩ジャパンの発表は波乱の連続となった。日本サッカー協会は3日、パリ五輪に臨むU―23日本代表メンバー18人とバックアップメンバー4人を発表。主力のMF松木玖生(21=FC東京)が落選し、注目のオーバーエージ(OA)枠も2008年北京五輪以来16年ぶりに使用しないことが決まった。元日本代表FW武田修宏氏(57=本紙評論家)は選考に理解を示しつつも、協会側の〝ポロリ〟を疑問視した。

松木はパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジアカップで副主将を務め、初戦の中国戦で決勝ゴールを奪うなど活躍して優勝に貢献。この世代の大黒柱が、まさかの落選となった。

松木が選外となった理由について大岩剛監督は「選ばれていない選手に対してのコメントは避けたい。彼のコンディションに問題があるという理由ではない」とかたくなに言及を避けたが、山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)が自ら経緯を明らかにした。「松木選手の件の補足になるが、移籍の可能性がある。そんな中で五輪期間に、確実に我々が招集できる確約が取れなかった。それが一番の要因だ」。海外移籍に向けた動きが理由だと明言した。

武田氏は松木の落選について「チーム(クラブ)優先だからね。日本は五輪が盛り上がるけど、サッカーに関しては五輪はそこまでの位置付けではない。松木は移籍となればチャレンジだと思うので頑張ってほしい。ステップアップすることで、A代表でMF遠藤(航=リバプール)、MF守田(英正=スポルティング)、MF田中(碧=デュッセルドルフ)とのポジション争いの一角に食い込んでいってほしい」と移籍優先に理解を示し、それが今後の飛躍につながると期待を寄せた。

その一方で、首をひねったのが協会側が移籍というセンシティブな内容を〝暴露〟したことだ。「松木に関して気になったのは、協会が『移籍する』ということを言ってしまっていいのかと…。それはダメなんじゃないかなと疑問に感じた」と指摘。松木や所属のFC東京が移籍を明らかにしていない状況での〝ポロリ〟に苦言を呈した。

また、A代表で主将を務める遠藤らが意欲を示して注目を集めたOAは結局ゼロに。五輪は国際Aマッチデー期間外でクラブに派遣義務がないため、大岩監督は「いろいろな制限がある中で、招集できる最高の18人を選んだつもりでいる」と苦渋の表情で語った。

ただ、武田氏はかねてOA不要論を唱えていただけに「妥当だと思う。候補の選手たちも、欧州でレギュラーを取ることに集中したほうが先につながる。そこでW杯を目指す戦力になることが重要で、それこそが日本サッカー全体の未来にとって大切なことだ」と強調した。

五輪戦士たちも、OAなしでも自信満々。DF関根大輝(柏)は「OAがいなくても戦っていける自信がある」、MF荒木遼太郎(FC東京)は「自分たちだけでもメダルを取る力がある」、FW平河悠(町田)も「いないからといって劣るかと言ったら、そうではない」と揃って自信をみなぎらせた。紆余曲折の選考を経て、大岩ジャパンが金メダル取りに臨む。

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