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【日本ハム】水谷瞬の打順はどこが最適か 柏原純一氏「1番固定」を提唱

東スポWEB / 2024年7月4日 6時9分

日本ハム・水谷

【柏原純一「烈眼」】日本ハムは3日のロッテ戦(エスコン)で6―9と逆転負けを喫した。それでも打線の中でが然、存在感を高めていると感じたのが1番を任されている水谷瞬外野手(23)だ。交流戦では史上最高打率(4割3分8厘)でMVPに輝いた実力は決して、一過性のものではない。この日はそうも思わせるだけの、内容のある打席を披露した。

3回の第2打席は特に秀逸だった。3点を追う無死一、三塁の好機でロッテ・田中の初球147キロを迷わず右前へ運び、1点を返す追撃の適時打。細かく描写すると、直前でロッテサイドはマウンドに集まり一時、試合を止めた直後の一打でもあった。

そんなプレー再開後の初球をきっちりと仕留めた一撃は打席に向かうまでに、期待される打撃や場面の状況の整理はもちろん狙い球を絞り、いかに良い集中力を持って臨んだか――。それを裏づけるものに感じた。この一打に乗せられるように二死後、打線はレイエスの5号満塁弾と併せて一気に5点を奪い、一時逆転にも成功した。

5回の3打席目は直球、フォークで2ストライクとなった後、3球目のスライダーをしぶとく中前へ運ぶなど、追い込まれた後の対応もしっかりとできていた。

もちろん一番の魅力は類まれなスイングスピードであり、芯で捉えればスタンドまで運ぶ力を十分に持っている長打力も兼ね備えている点だ。そんなストロングポイントも今カードを見る限りでは、決してスイングがこぢんまりとしてしまったわけではなく〝もし甘く入ったら〟と相手投手に与える圧力は健在だ。

リーグ戦再開後、新庄監督は水谷を3番や5番の中軸で起用することが多かったが、2日から再び1番へと戻した。これは彼が飛躍のきっかけをつかんだ交流戦前半に多く起用していた打順。この日の試合で3回のように下位で作った好機を彼がつなぎ、中軸が機能すればビッグイニングも期待できる。

指揮官が打線のトップに置く意図も想像できる。3日現在で出塁率(3割6分8厘)と長打率(5割7厘)を合わせたOPSは8割7分5厘。規定打席不足とはいえ、この数字は1位のソフトバンク・近藤の1・048に次ぐハイアベレージだ。ロッテの同じ1番打者として、同2位の岡の8割4分7厘を上回っている。しばらく「1番・水谷」で固定して臨む価値はあると感じた。

(野球評論家)

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