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新紙幣でフィーバーぶり明暗 「いずれは大谷翔平」もキャッシュレス時代でどうなる?

東スポWEB / 2024年7月4日 6時9分

新紙幣3種

2004年以来、約20年ぶりとなる新紙幣の発行が3日からスタート。大手銀行は4日から取り扱いを開始する一方で、新たな1万円札の顔となった渋沢栄一の故郷・埼玉県の銀行は一部が初日から出金・両替に対応するなどフィーバーぶりが伝えられている。ところが全く盛り上がっていないゆかりの地もあるようで…。

渋沢栄一の出生地である深谷市では2日深夜からカウントダウンイベントが開催され、なんと約1800人が集まり、新紙幣を歓迎した。5000円札の津田梅子が創設した津田塾大学でも学内でグッズが販売されるなどした。

1000円札に描かれている〝近代日本医学の父〟北里柴三郎の故郷である熊本県小国町の北里柴三郎記念館でも式典が開催。紙幣の交換イベントに行列ができたという。

ところが、北里柴三郎を学祖とする北里大学にほど近い東京都港区・白金の商店街では、今回の新紙幣にまつわるイベントは開催されていなかった。

個人商店の店員は「全然そんな(お祭りといった)感じではなくて、静かですよね…今月商店街の前で開かれる阿波踊りの方が盛り上がってしまうかな」と明かした。また商店街の会長を務めているという日用品店の店主も「全然盛り上がってないよ。何であんなに深谷だけ盛り上がっているのか分からない」と新紙幣ブームからはほど遠いことを告白。

続けて、「北里大にいた大村(智)先生がノーベル生理学・医学賞を取った時はすごく盛り上がったし、商店街を上げて振る舞い酒もしたけど」と振り返り、理由について「1000円札だからじゃない? 1万円だったらもう少し違ったかもしれない」と額の差を指摘した。

一方、〝旧札ゆかりの地〟も今回の新紙幣発行を冷静に受け止めていた。旧1万円札に描かれていた福沢諭吉が創立した慶応義塾大学の本部がある港区・三田で現役慶応生に話を聞くと「毎日(福沢諭吉の)銅像は目にしているので、紙幣からなくなってしまうのは寂しい」と話した。

もっとも、これは少数意見。三田周辺のある書店店員は「そもそも旧札が使えなくなるわけでもないし、第一キャッシュレスの時代になぜ(新紙幣を)出すのだろう」と指摘。衣料品店の店主も「新紙幣が続けばいずれは大谷翔平もお札になるかもしれないけど、それまで現金の文化が残っているかどうか」と紙のお札の需要がなくなると推測した。

キャッシュレス化の波に新紙幣は飲み込まれてしまうのか。

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