【都知事選】石丸伸二氏の〝集客力〟に成増住民驚き 恫喝訴訟の影響なし
東スポWEB / 2024年7月5日 6時16分
東京都知事選(7日投開票)に出馬している広島・安芸高田の石丸伸二前市長が4日、東京都内で街頭演説を行い、多くの支持者を集めた。前日3日にあった〝恫喝訴訟〟の控訴審判決の影響を感じさせない盛況ぶりだった。
安芸高田市の山根温子市議は、石丸氏に「恫喝された」と虚偽の投稿をされて名誉を傷つけられたとして、石丸氏や市に対して損害賠償を求めて提訴。一審の広島地裁は、安芸高田市に33万円の支払いを命じた。一方で石丸氏個人が賠償責任を負うものではないと判断。市側、市議ともに控訴していた。3日に広島高裁であった控訴審判決では一審判決を支持した。
選挙期間中に控訴審判決があり、逆風が吹き始めるかと思いきや、全くそんなことはなかった。この日、東武東上線成増駅南口にて行われた演説には、地元住人も驚愕するほどの聴衆が集まった。「10年以上この辺に住んでますけど、こんなに人がいるの初めて見ました。すごいですよ、成増じゃないみたい」(50代男性)
板橋区で最も大きい成増駅だが、ロータリーの歩道は狭く、聴衆と支援者、帰宅ラッシュの通行人で駅前はごった返した。そのため、選挙カーに立った石丸氏は自ら聴衆の誘導を行った。「人がいる方を向いて話し出すとそこに人が集中する。で、後からさらに人が来てどんどん苦しくなる。でも、楽だからそこを向いちゃう。これが今の東京一極集中ですよ。ろくなことがない」と駅前の混雑を人口集中に例えた。
そのうえで反対方向を向くと「だから多極分散。背を向けたら不平不満が出るけど、気にしてたらいい町作りはできない。あえて人がいないところを『あそこが正面でしょ』って言ったらだんだん引っ越すでしょ。ほらもうこっちに人だかりができてきた」と自身の政策理念を語りながら巧みに聴衆を分散させた。
着々と支持者を増やしているようだ。
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