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【阪神】貧打響いて4位転落…OB金村暁氏が危惧する「消極的な悪循環」と「今後の試合日程」

東スポWEB / 2024年7月6日 5時10分

10回、勝ち越し打を浴びた阪神・石井

阪神は5日のDeNA戦(甲子園)に1―2で敗れ、4位へ転落。1―1の延長10回に5番手として登板した石井が決勝打を浴び、2夜連続で接戦を落とした。最少失点の継投でつないだ投手陣の奮闘に、打線が応えられぬ今季ここまで何度も見てきた試合展開――。この一戦をネット裏から見守った本紙評論家の金村暁氏は「得点力を欠く打線が、攻撃の形をさらに窮屈にする悪循環に陥っている」と指摘。これからも続く過酷な夏場の戦いへ向け、危機感を募らせた。

【グラゼニ球論・金村暁】停滞した悪いムードを断ち切るためにも、重要なカード頭の一戦をもぎとるためにも、0―1と1点ビハインドの7回に左のリリーフエース・桐敷をマウンドに送り込んだ岡田彰布監督(66)の選択は正しかったと思う。DeNAは1番・梶原、2番・度会と続く好打順。俊足&巧打の2人の左打者を完全に封じ込めることができなければ、この試合の勝機はますますしぼんでいたはずだ。

結果的に敗戦投手となってしまった石井を責めることも当然できない。阪神はこの日で両リーグ最多となる16度目の延長戦。重苦しい試合展開ばかりがこれだけ続けば、ブルペンの負担も大きくなる一方だ。敗戦の責任はやはり、10イニングで1点しか挙げられなかった打撃陣が背負うべきだろう。

チーム打率はリーグワーストの2割2分2厘。打者個々の低調が、作戦面の選択肢を狭めてしまっているのではないかと感じた。象徴的だったのは1―1の同点で迎えた9回の攻撃。二死無走者から代打・糸原が粘り強く四球を選び、打席に近本が入った場面だ。一走には俊足の熊谷が代走として送られたが、ここは積極的に二盗を狙っても良かったのではないかと考える。

DeNAの外野は後ろに深く下がるシフトを敷いていたので、熊谷の足でも一塁→本塁への一打長駆生還は難しい状況。走者が二塁に進めば相手バッテリーにプレッシャーを与えられるし、仮に盗塁に失敗したとしても10回の攻撃は1番・近本から再開できる。ローリスク・ハイリターンの選択肢だ。「せっかく出せたランナーを無駄にするわけにはいかない」という思いが、自縄自縛の消極的な悪循環を呼んでいるのではないか。

私が不安視しているのは今後の試合日程だ。例年以上の酷暑が予想される中、7月残り18試合中実に12試合が甲子園での屋外ゲーム。ただでさえ、ここまで負担ばかりを背負わされている阪神の投手陣が、この過酷な日程を乗り越えられるとは到底思えない。1点でも多い援護点をもたらすべく、攻撃陣の奮起と工夫を望む。(本紙評論家)

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