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【西武】ソフトバンク・野村大樹の獲得も〝布石〟 渡辺GM兼監督代行が断行する「血の入れ替え」

東スポWEB / 2024年7月6日 6時14分

西武・渡辺GM兼監督代行(左)と、ソフトバンクから加入する野村大樹

西武の育成左腕・斉藤大将投手(29)とソフトバンク・野村大樹内野手(23)の交換トレードが5日、両球団から発表された。

6月24日に発表された若林―松原のトレードに次ぐ野手補強。主導した渡辺久信GM兼監督代行(58)は「今のウチの弱点を補うためのトレード。まだまだ伸びしろがある選手だと思うし、ウチに来ればチャンスがある。環境が変わることで選手も変わるので」と第2弾トレードの狙いを説明した。

その上で「彼のことは早実時代から見ている。高校生の時は大きいのを打っていた。プロに入ってからはそんな感じじゃないと思うけど。ただ出塁率だったり、そういう目(選球眼)がいいということもあって、チャンスだと思うので戦力になってほしいと思う」と期待を寄せた。

一方、チームはこの日のロッテ戦(ベルーナ)に6―3と敗れ、借金は再び25に膨れ上がった。これで対ロッテ戦は開幕から9連敗と全く活路を見いだせずにいる。

もちろん少しでも上位進出の可能性がゼロでない限り、ファイティングポーズは崩すつもりはない。とはいえ断続的なトレード敢行の流れを見る限り、渡辺GM兼監督代行は実質的に来季以降をにらんだ再建モードに入っているとみていいだろう。

2018年オフから浅村(現楽天)、秋山(現広島)、森(現オリックス)、山川(現ソフトバンク)と不動の1番打者とクリーンアップがごっそりと抜けて、その穴が埋まっていない事が現在の得点力不足の根源となっている。

とりわけ元4番・山川の後釜として期待されていた4年目・渡部健人内野手(25)がここまで一軍通算70試合で打率1割8分5厘、7本塁打、27打点と伸び悩み、苦戦中。打線の軸が決まらないことが大きな課題となっている。さらに、既存野手の多くがチャンスメーカータイプでポイントゲッターが質量ともに不足しているところは誰の目にも明らかだ。

今秋ドラフトに視点を向けてもチーム内から「野球人口減少の影響もあって、近年いい投手は毎年一定数出てくるが、ホームランバッターは本当にいない」(球団関係者)と嘆き節が響き渡るように、この〝4番打者不足〟は球界全体が共有する大きな問題にもなっている。

ひとまず歴史的低迷からの再建を目指す西武の現在の動きは、シーズン中から活発に血の入れ替えを行いつつ、チームを活性化すること。その先に10月のドラフトを含めた野手の獲得と既存野手の育成で、新たなクリーンアップの形を見つけていく。

こうした道筋を作るべく球団側は黒星地獄にさいなまれながらも一歩一歩、明るい未来がやってくることを信じてまい進している。

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