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低GⅠ食【前編】カレー、中華丼、親子丼より…トンカツ定食は食後の血糖値が上昇しにくい

東スポWEB / 2024年7月7日 10時10分

トンカツ定食

血糖値について注意する人が増えているようだ。高血糖状態が続くと糖尿病や心筋梗塞、動脈硬化などの厄介な病気になりがちなことを気に掛けているからだろう。そんな血糖値を上げるのを避けたい読者のためにオススメできる食事、食材について専門家に聞いた。

【食後の血糖値を急激に上げない低GⅠ食】

中高年男性などの間でちょっと話題になったクイズがある。それは「Aカレーライス、B中華丼、C親子丼、Dトンカツ定食の4つのうち食後の血糖値が最も上がらないのはどれか?」というものである。

SNSなどで教えられて正解をご存じの方もいるかもしれないが、実はトンカツ定食が最も食後の血糖値が上がらないのだという。脂こってりのトンカツが意外にも血糖値にはいい理由は、トンカツを揚げる油には血糖値を上げにくくする効果があるからだ。

こうしたトンカツなどのように、あまり血糖値が上昇しにくい食事は「低GI食」と呼ばれ、いま注目を集めるようになっている。「GI」は、食後血糖値の上昇率を表す値である。

食事をすると眠くなったりするのは誰もが経験していることだろう。血糖値が上昇するからだ。しかし、そうなりにくいのが低GIの食事である。低GIの食事は糖質を緩やかに吸収するので、血糖値が急激に上がることはない。つまり、食後血糖値の上昇を避けたい人は、どんな食事が低GIかを知って、できるだけ低GI食を取るように気をつけると良い。

【糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病を予防するには】

「食後の血糖値の上昇が緩やかな低GIの食事がオススメできる一番のポイントは、生活習慣病の予防になるからです」と説明するのは管理栄養士の神田由佳さんだ。神田さんは2万人以上に栄養相談を行ってきたほか、栄養学、食品衛生学、子供の食と栄養について専門学校等で指導に携わってきた。

そもそも我々の血糖値が高い状態が続くようになる場合、その原因は運動不足や肥満、あるいはストレス過多といった生活習慣が原因になっていることが多い。血糖値が高い状態が続くと血液が濃くなり脱水状態のようになりがちだ。糖尿病や心筋梗塞、動脈硬化、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高くなる。

ただし、生活習慣を改めて血糖値を下げれば、生活習慣病を予防することもできる。そこで、食後の血糖値の上昇をできるだけ避ける低GI食が生活習慣病の予防のために推奨されるわけだ。
低GI食と逆に、白米や麺などは食後血糖値を急激に上げるとされている。こうした食事をいつも好んで食べる人ほど当然ながら血糖値が高くなってしまうことになる。

また低GI食は脳の機能低下を防ぎ、記憶力や集中力がアップするともされている。「小腹がすいたときなど低GI食ほど腹持ちが良いので、おやつにも適しています」と神田さんも推奨する。

では、どんな食事、食材が低GI食なのか。次回はオススメの食事、食べ方についてアドバイスしてもらおう。

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