【ＷＷＥ】イヨ・スカイが衝撃の離れ技披露も悶絶…ＭＩＴＢ連覇逃す ２５歳ティファニーがＶ

イヨ・スカイは自らが放ったツームストーンドライバーのダメージでもん絶©AbemaTV,　Inc

ＷＷＥのＰＬＥ「マネー・イン・ザ・バンク（ＭＩＴＢ）」（６日＝日本時間７日、カナダ・トロントのスコティアバンク・アリーナ）のＭＩＴＢ女子ラダー戦で、悪女ユニット「ダメージＣＴＲＬ」のイヨ・スカイは惜しくも連覇を逃した。

同戦で天井からつるされたブリーフケースを奪取すれば、いつでもどこでも最高峰王座に挑戦できる権利を得る。イヨは昨年大会を制し、同年８月のＷＷＥ女子王座奪取につなげた。４月の祭典「レッスルマニア４０」では元盟友のベイリーに同王座を奪われただけに、王座奪回へＭＩＴＢ連覇を宣言していた。

今年の出場者はイヨ、新星のライラ・ヴァルキュリアとティファニー・ストラットン、最高峰王座戴冠歴のあるナオミ、元ＷＷＥ女子タッグ王者のチェルシー・グリーン、かつてイヨとＮＸＴ女子タッグ王座を保持したゾーイ・スタークと、実力者６人がそろった。

イヨはいきなりラダーをリングに入れるが、チェルシーに奪い取られた。だが、すぐにスワンダイブ式ドロップキックでラダーごとチェルシーを吹っ飛ばした。ティファニーも軽快な動きで翻弄。昨年覇者の貫禄を示したが、遺恨の続くライラにフィッシャーマンスープレックスでラダーに叩きつけられた。

イヨが場外に転落した間に、ティファニーが奮闘。ナオミをアラバマスラムでラダーに叩きつけた。さらにダメージを回復させてリングインしたイヨをラダーの端でコーナーに押し込むと、ラダーを歩いてコーナーポストの上からのスワントーンボムで場外の３人をなぎ倒した。

ティファニー、ライラ、ナオミ、ゾーイの４人が場外でダウンしたことでイヨにチャンスが到来する。チェルシーをラダーから叩き落として排除すると、リング上はイヨ一人になった。イヨは笑みを浮かべてラダーを上がったが、ライラに妨害された。そのライラをラダー上のストンピング連打で追い込むも、逆にジャーマンで投げ捨てられた。

試合は観衆から「これぞ名勝負！」のチャントが上がる激闘に。イヨはチャンスをうかがいラダーを駆け上がり、かつての相棒ゾーイとブリーフケースをめぐる攻防となった。ここでイヨはラダー上でゾーイを担ぎ上げると、ロープ２段目に設置されていたラダーめがけて開脚式のツームストーンドライバーを発射。衝撃の一発が決まり、観衆から「ホーリー・シット！（超スゲー！）」の大チャントが上がった。

一方でイヨはこの離れ技を放った反動で、自身の腰にもダメージを負ってしまう。体をくの字にしてもん絶し、場外に転落した。この隙にチェルシーがラダーを上りブリーフケースに手をかけたが、ティファニーに押し倒され場外でテーブル葬に…。最後は２５歳の新星ティファニーがブリーフケースを手にして勝利した。

イヨは必死にラダーに迫ったが、腰の痛みでティファニーのＶを阻止できなかった。それでもトロントの観衆を沸かせ、世界トップクラスの実力を証明した。１３日マリーゴールド両国大会の林下詩美戦、ＷＷＥ日本ツアー（２５日大阪、２６＆２７日両国）での凱旋帰国に向けても弾みとなりそうだ。

この日の「マネー・イン・ザ・バンク」は「ＡＢＥＭＡ ＰＰＶ」にて生中継された。