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【阪神】サヨナラ打の原口文仁〝二死満塁〟予期していた 川藤幸三氏から続く「代打の神様」の準備力

東スポWEB / 2024年7月8日 5時14分

DeNA戦の9回二死満塁からサヨナラ打を放った阪神・原口文仁(右)

ベテランの「準備力」が劇的勝利を呼び寄せた。阪神は7日のDeNA戦(甲子園)に6―5で逆転サヨナラ勝ちを収め、2カード連続の勝ち越しを決めた。

土壇場で劇的な幕切れを演出したのは原口文仁内野手(32)だ。1点を追う9回に一死満塁の絶好機をつくり、小幡は投ゴロに倒れて敗戦までアウトあと1つ…。後がなくなったところで代打で登場したのが、切り札の原口だった。

「(ベンチの)裏でツーアウト満塁というのはイメージしていた。そういう場面をつくってくれたみんなに感謝」。心身ともに準備は整っていた。4番・大山から始まる打線で自分の役目が巡ってくるならば二死満塁。想像した通りの展開に迷いはなかった。相手守護神・森原の初球、外角への151キロ直球を「コースなりにしっかりいいポイントで」と振り抜いた。鋭いゴロの打球は一、二塁間を破り、相手右翼手の度会が捕球。ライトゴロを狙った一塁への送球がそれて2者が生還し、思わぬ形で勝利がもたらされた(記録は打点1と敵失)。

「代打の切り札」は時代ごとに存在する。その中でも「代打の神様」と呼ばれた選手たちに共通するのは「準備力」の高さだ。1985年のリーグ優勝時に切り札だったのは川藤幸三氏。「ワシは来た球を打っとるだけじゃ」と豪快に言い放っていたが、実はそうではない。出番は常に重圧がかかる試合の最終盤であり、対戦する相手は敵の守護神だ。

そのため、少ない打席数で結果を残すため思案を重ねた。鳴尾浜で二軍戦が開催される際には「本番と同じで1打席、一振りだけの勝負や」と出場したのは1打席限定。目慣らしをするため、4打席立つことを打診されても「若手のチャンスを奪いとうない」と拒否した。

川藤、真弓、八木、桧山…。脈々とつながれてきた「虎の代打の神様」が持つすごみを、原口も示してみせた七夕の夜だった。

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