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【ソフトバンク】柳町達が二軍で〝腐らなかった〟理由「ずっと晃さんを見てました」

東スポWEB / 2024年7月8日 6時6分

ソフトバンク・柳町達

パ・リーグ首位のソフトバンクは7日の楽天戦(みずほペイペイ)に5―3の逆転勝ちを収め、4連敗を阻止した。両リーグ最速で50勝に到達。6回に中村晃外野手(34)の1点差に迫る適時打で反撃ムードを醸成し、8回に代打・柳町達外野手(27)が二死満塁から走者一掃の3点適時三塁打を放って試合をひっくり返した。

ゲームセットの瞬間、小久保監督はベンチで雄たけびを上げ、感情を爆発させた。「そら、連敗していて8回の逆転劇。今日の勝ちは大きいから」。4連敗なら今季ワースト。そのまま1週間の遠征に出ることを王会長も懸念していた。2位と9ゲーム差ながら不穏。以心伝心、チームは危機感を共有していた。

試合後、勝負の分岐点を指揮官は端的に振り返った。「(相手の)先頭打者のダイビングキャッチ。すごく大きなプレーだった。今日は晃の活躍がなければ勝っていない」。打っては追撃打、さらに7回の守り――。先頭、中島の放った一、二塁間を襲う打球に横っ飛びで好捕すると、無駄なくベースカバーに入ったモイネロにストライク送球。潮目が変わった瞬間だった。

8回、中村晃が四球を選び二死満塁。準備万端で代打起用された柳町が一心不乱に振り抜いた打球は右翼線を破った。オフに自主トレをともにする師弟コンビ。ドラマチックすぎる展開だった。

開幕前に二軍に降格した柳町は我慢を重ねた。主力の安定した働きで一軍が白星を量産する中、ファームで4割近い打率を残しても約2か月間、声はかからなかった。立場、状況、首脳陣の考えを理解し、懸命に好調を持続させた。辛抱の毎日、一軍の試合チェックを欠かさなかった。

「ずっと晃さんを見てました。ベンチでの振る舞い、打席での集中力。与えられた役割を全力で全うし、来るべき時に準備する姿。画面越しにも伝わるものがあった。余計な考えが浮かばなくなりました」

通算1408安打の中村晃もまた開幕をベンチで迎えた。主力だったからこそ控えは難しい。だが、それを決して見せない。小久保監督は「晃を見て何も思わない選手なんていない」と周囲への影響力を認めた上で、首位独走に至る要因にその存在を挙げるほどだった。

鷹のDNAを継ぐ中村晃に共鳴する若鷹。選手として一皮むけた柳町の御礼打で決した勝利に、小久保監督が手応えを強調するのは必然だった。

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