【都知事選】石丸伸二氏が大躍進の２位 選挙の神様は「ネット選挙の申し子が降臨」と感嘆

街頭演説で多くの聴衆を集めた石丸伸二氏

東京都知事選挙の投開票が７日行われ、注目の前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏は、当選こそかなわなかったものの現職の小池百合子氏に次ぐ２位と大躍進した。

前職時代にユーチューブを始めとしたＳＮＳで人気・知名度を獲得。今回の選挙戦でも積極的にライブ配信を行うなど、得意のＳＮＳ戦略でその支持を広げた。

石丸選対の事務局長で、「選挙の神様」と呼ばれる選挙プランナーの藤川晋之助氏は、石丸氏の躍進にネット選挙全盛の到来を見た。「僕ら選挙のプロは、ネットはあまり効果ないだろうと思っていた。地上戦５割、空中戦４割、１割くらいがＳＮＳかなと。だけど、今回の選挙で逆に僕らの方が勉強になった。ＳＮＳはこれだけの影響力があると。もう老兵は消え去るのみです」

石丸氏は、変わりゆく時代の流れを見事に読み切ったということだろう。「ある意味でユーチューバーなんだろうなと思った。ネット選挙が始まって１０年くらいたつけど、その申し子がついに降臨した」と感嘆した。

いくら発信力があろうとも、本人に魅力がなければ意味がない。アラフィフアイドルグループ「ＧｏｚｉＵ（ゴジユウ）」のリーダー・ぴろりんは、ユーチューブでの石丸氏の姿に魅せられ、ボランティアに参加したうちの一人だ。「イエスかノーかで答えられない政治家に、みんな辟易してた。そんな中、石丸さんは名刀・村正のような切れ味で受け答えしていく。そんな恐れ知らずな部分に惹かれた」と熱弁した。

同じように感銘を受けた同志が個人献金やボランティアで石丸氏の躍進を支えた。「こんな熱狂するのって生まれて初めて。石丸さんのおかげでエクスタシーをいただいた」と恍惚とした表情で語った。

石丸氏は今後については「まだ決めておりません」と全くの白紙であると明かした。都知事選で降臨したネット選挙の申し子の次なる戦いに注目だ。