安倍晋三元首相の銃撃事件から２年 岸田首相ら追悼「総理の思いを引き継いでいかなければ」

亡くなって２年がたった故安倍晋三元首相

安倍晋三元首相が奈良市で参院選の街頭演説中に凶弾に倒れて２年が経った８日、与野党から追悼の声が上がった。

憲政史上最長の政権を担った安倍元首相。自民党関係者によると奈良市の現場ではこの日、一般向けの献花台が設けられ多くの人たちが訪れたという。

岸田文雄首相は７日に都内で開かれた「安倍晋三元総理の志を継承する集い」に出席。安倍氏の悲願だった改憲などを挙げ「覚悟を持って安倍（元）総理の思いをしっかり引き継いでいかなければならない」と述べたという。

高市早苗経済安全保障相はこの日、更新した自身のＸで「先月末に増上寺でいとなまれた安倍晋三元総理の三回忌法要は、総理と総理経験者以外の国会議員は参列不可という事でしたので、昨日、昭恵夫人にお願いして、御自宅のお仏壇にお参りをさせて頂きました」とした上で「私が伺う直前にお参りされた方が保管されていて置いていかれたという安倍元総理が小学校６年生だった時に書かれた日記帳を、昭恵夫人と一緒に拝読しました」と投稿した。

生前の安倍氏と国会論戦を繰り広げた日本共産党の小池晃書記局長は国会内で開いた会見で「あれから２年、三回忌ということになると思うんですが、私は実は前日に奈良の駅前で参院選の街宣をしていて、当日は東京に戻って東京でやっていたんですが、奈良で安倍さんが撃たれて死んだと聞いて非常に衝撃を受けた。卑劣なテロは絶対に許せないという思い、それは今も変わりありません。改めてお悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈りしたいと思います」とコメントした。

立憲民主党の辻元清美代表代行は「安倍元総理の三回忌ということで、その後は人が直接亡くなる事件はないんですけども、（衆院東京１５区補選などの）選挙妨害などがあって、本当に民主主義が正常に機能するのだろうかという危機感が深まっていますね」と語った。