【広島】コロナ感染拡大防止へ独自の〝復帰ルール〟「平熱に戻っても2~3日は合流NG」
東スポWEB / 2024年7月9日 6時20分
就任2年目の広島・新井貴浩監督(47)が奮闘を続けている。チームは3連敗中で2位・巨人にゲーム差なしまで迫られながらも首位をキープ。ただ、これから本格化する夏場とシーズンの正念場へ油断は禁物だ。あの〝病魔〟による不測の事態にも備え、グラウンド外での予防も徹底している。
本拠地がある広島では新型コロナウイルスの感染者が〝高止まり傾向〟にある。広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC)によると、広島市内の感染者は6月17日から23日の週で「137人」。その前週に比べると1・5倍の増加となった。同24日から30日にかけては「115人」でやや減少したが、気を抜けない状態だ。昨年も同時期から8月上旬にかけて増加した例があり、チームではうがいや手洗い、検温の徹底など注意を促している。
2023年5月以降、コロナは季節性インフルエンザと同じ5類感染症に移行。対策は個人や事業者に委ねられているが、球団内では独自の〝復帰ルール〟を設け、感染拡大防止に努めている。現在はチーム内での集団感染防止も目的とした「NPB感染症特例」で登録抹消できる措置もあるが、球団側がより慎重を期しているのが復帰後のプロセスだ。
カープでは体調が回復し、復帰に向けて動きだすタイミングでも再始動した2~3日程度はチーム本隊には加われない。一人でできる限りのトレーニングなどを行った後、合流する措置を取っているという。
球団関係者は「最近のコロナは発熱しても一日程度で平熱に戻って、体調としては元気になるケースが多いけど、そこから2~3日はほかの人に感染させる可能性も高い。最近の事例で職場や学校などで集団感染が起きたりするのは、そういったケース」と明かす。意図的に時間差を設け、見えない敵の流入を防いでいる。
6年ぶりのペナント奪回へ、新井鯉は足場を固めながら突き進む。
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