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【F1】角田裕毅がペレスと“交代しづらい”複雑事情「ホンダの育成選手は魅力ない」と小倉茂徳氏

東スポWEB / 2024年7月10日 5時18分

ペレスより結果は出しているが…

実力だけなら〝本命〟のはずが…。F1のRBに所属する角田裕毅(24)は、7日に行われた英国グランプリ(GP)決勝で難しい気象条件の中で10位入賞を果たした。親チームにあたるレッドブルのセルジオ・ペレス(34)が17位惨敗に終わり、角田との交代論が加速。ただ、モータースポーツジャーナリストの小倉茂徳氏(62)は昇格実現には〝複雑な事情〟が絡んでくると指摘した。

英国ならではのコロコロと変わる天候で乱戦となる中、角田はタイヤ交換のタイミングを進言してピタリと的中。激しい入賞争いを制した。マシンの調整に苦戦する中で虎の子の1ポイントを死守し、小倉氏は「角田選手の判断が的確だった。一番正しいタイミングで正しい選択をした。チームも全幅の信頼を寄せて、いい関係性も見える」と高く評価した。

一方で、ペレスは王者のマシンを駆りながら17位低迷の失態。近走は不振が続くことから更迭論が沸騰している。ついには、レッドブルで人事権を持つクリスチャン・ホーナー代表(50)が注目発言。オランダのモータースポーツ専門メディア「レーシングニュース365」によると、これまでは消極的だった角田の緊急昇格について問われ「何も可能性を排除するはずがない。われわれは彼に才能があると信じている」などと〝翻意〟を伝えた。

角田の王者昇格は実現するのか。小倉氏は「成績で考えると角田選手を昇格させるのが一番順当」としながらも「速くてうまいからだけでは、なくなっちゃっている部分はある」と実力面以外の要素を指摘する。

「このあたりは、チームの中の判断とか力関係とか、いろんなものが絡んでくるので難しい。例えばスポンサーシップというのも、チームとしては持ってきてくれたほうがうれしい。ペレスの場合はスポンサーシップも結構握っているので、なかなかそう簡単には下ろせない。ペレスが持ち込んだ額と同じくらいのものを角田選手が持ち込めるか、そういうのもあるだろう」

ペレスは母国メキシコの複数の大手企業から後押しを受けて、レッドブルに巨額の資金をもたらしている。チームの運営上、こうしたカネの影響は見逃せない。

また「角田選手の場合はレッドブルの育成選手でもあるが、ホンダの育成選手でもある。そうすると、レッドブルグループとしては2026年からフォード(とのコンビ)でいくので、ホンダの育成ドライバーというのがあまりチームにとっては魅力じゃない」とも指摘した。

ホンダはレッドブルの黄金期を支えたが、26年からはアストンマーティンとの新コンビで本格復帰が決まっている。レッドブルとしては、このタイミングで〝ホンダ色〟の強い角田の登用は二の足を踏んでしまうのだ。「だから、これは誰が主導権を握るかとか、いろんな条件が重なって決まってくる」(小倉氏)。角田が王者のマシンで優勝争いする姿を期待したいところだが…。

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