スーパークレイジー君が控訴取り下げ収監へ「早く行って、早く帰ってくるため」

収監されるスーパークレイジー君

不同意性交致傷の罪に問われ、１審で懲役４年６月の実刑判決を受けた元宮崎市議の〝スーパークレイジー君〟こと西本誠被告（３７）が９日、控訴を取り下げる意向を明らかにした。

同被告は昨年９月に知人女性が勤務する宮崎市の飲食店を訪れた後、女性と飲食店をハシゴ。その後、ホテルへ無理やり連れ込み、ベッドに押し倒して馬乗りになるなど暴行を加え、性交しようとした。女性は逃げる際に転倒し、腕などに約３週間のケガを負った。

５月に宮崎地裁で裁判員裁判が開かれ、同被告側は起訴内容を認め情状酌量を訴えたが、女性側は一貫して和解を拒否し、検察側は懲役７年を求刑。地裁は懲役４年６月を言い渡していた。

控訴していた同被告だが、すでに取り下げる意向を示唆していた。取材に「このまま裁判で争っても厳しい。早く行って、早く帰ってくるために控訴は取り下げる」と話した。来週にも会見を開き、控訴を取り下げ、月内には収監される流れになる。

同被告は４年前の都知事選では、特攻服姿で「百合子か俺か」のキャッチコピーを掲げて、政界に殴り込み。その後、埼玉・戸田市議に当選するも住居実態がなかったとして、当選取り消しとなった。戸田市長選、故郷の宮崎県知事選に立候補し落選。昨年４月の宮崎市議選では２位当選し、再びバッジをつけていたが、その直後に事件を起こした。