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後藤謙次氏が振り返る竹下登首相〝出禁通告〟の衝撃的な理由「毎日、何しに来てるんだ」

東スポWEB / 2024年7月10日 21時25分

日本記者クラブ賞を受賞した後藤謙次氏

日本記者クラブ賞を受賞した共同通信社客員論説委員の後藤謙次氏が10日、都内の日本記者クラブで受賞記念講演会を開催した。

後藤氏は受賞について「際立った特ダネがあるワケじゃなくて、ただ同じことを長くやっていたということに与えられた賞」と謙虚に語った。また「国民に日本の政治の現状を分かりやすく説明して、日本の国がここからどう流れていくのか。そういう指針を与えていくのが政治記者の大きな務め」と述べた。

1982年に札幌支社から本社政治部に異動し、歴代の首相を取材。これまでに幾度も出入り禁止を通告されたという。中でも印象深かったのが当時の竹下登首相から通告された突然の出入り禁止。出入り禁止の理由が分からず困惑したが、竹下首相から「毎日、何しに来てるんだ。俺の行動を理解できない奴が、来る必要がない。出入り禁止だ」と理由を告げられた。

後藤氏は「これまで嫌なことを書いて出入り禁止を食らったことあるんですけど。『俺の言動から俺の考えを読み取れないヤツが来ても無駄だ』って言われたのは、自分の政治取材の中で極めて衝撃的な出来事」と大きな影響を受けた。

その後、竹下首相から「俺はダメだけど、奥さん(妻)がいいと言うから入れ」と出入り禁止を解除された。後藤氏は「過去の政治家たちは、そういう意味で我々を教育してくれた」と懐かしんでいた。

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