共産・志位和夫議長 最新著書に込めた思い「新たな躍進の力にしたい」

日本共産党の志位和夫議長

日本共産党の志位和夫議長は１０日、国会内で新著「Ｑ＆Ａ共産主義と自由―『資本論』を導きに」（新日本出版社）の出版会見を開いた。

同党は今年１月に開いた党大会の決議で「世界に資本主義の矛盾と科学的社会主義」という柱を立て「貧富の格差拡大」「地球規模の気候変動」など、資本主義の矛盾が深刻化のもとで社会主義への期待が広がっているとし、人間の自由こそが「社会主義と共産主義の目的である」とした。

志位氏が同著に込めた思いとは「共産主義と自由の真実を伝えたい」とし、どこから読んでもわかりやすいよう３５のテーマでＱ＆Ａ形式とした。「この本については広く普及する取り組みを明後日（１２日）の発売日からやろうと思っています。本屋さんでの平積みの話が進んでおります」

ところで最近の志位氏の行動は、若者たちとの会話を重視している。

「若い方々と心を通わせて、そして本当に若い方々が求めていることを私たちがつかんで、それに応えてあげないと、日本の社会がよくできませんよね。共産党の未来も開けてこない」（志位氏）

会見で同著を「党の新たな躍進の力にしたい」とも述べた志位氏。田村智子新体制になってから半年間の取り組みをどう見ていたのか。

「私は田村新委員長が自由にはつらつとやっていることが心強くうれしく思っています。党全体は強く大きくすることに力を入れてやってきて、党全体で党員を増やしていこうというポテンシャルは明らかに強まっていると思います」と志位氏は語った。