【新日本】後藤洋央紀がG1最年長Vへ不退転の決意「ベテランの希望の光になれれば」
東スポWEB / 2024年7月11日 5時2分
新日本プロレスの後藤洋央紀(45)が、真夏の祭典「G1クライマックス」(20日、大阪で開幕)にかける不退転の決意を明かした。出場者決定トーナメントでベテラン勢が続々と敗退したことを受け、今大会の最年長出場者に。押し寄せる世代交代の波に危機感をあらわにする後藤だが、こんな時だからこそ同世代の希望の光となるため最年長優勝を成し遂げるつもりだ。
Bブロックにエントリーされた後藤は、初出場初優勝を成し遂げた2008年大会以来、実に16年ぶりの頂点を狙う。今年は出場枠が昨年の32から20に激減したことを受け、出場者決定トーナメントが開催された。昨年まで常連だった棚橋弘至、石井智宏、矢野通が敗れたため、後藤が最年長出場者となる。「急に来るんだな、こういう時がと。まさか自分が今年最年長出場者になるなんて…」と戸惑いの表情を浮かべた。
トーナメントを勝ち上がったのはカラム・ニューマンとボルチン・オレッグで、G1のメンバーは一気に若返りが進んだ。後藤は「これが現実というか、今の新日本の流れから言っても世代交代の波がそこまで来ているのが証明されたということでしょうね」と受け止める。しかしその一方で敗退の際に「俺の居場所はなくなったかもしれない」と発言した同年代のタイチには「決してそんなことはないと思うし、俺だって『NEW JAPAN CUP』(準優勝)がなければあそこに出ていたはず。どこで流れが変わるか分からないし、それは自分で引き寄せるしかない。腐らずにやっていくことが大事だとタイチに言いたいですね」とエールを送った。
新日本は団体としても「若手の抜てき」の指針を示しており、ベテラン勢には逆風が続いている。しかし、だからこそ後藤は「CHAOSのみんな、ファンの思い、そして夢かなわず出場できなかった選手たちの思いを背負い戦う所存ですよ。自分がキャリアある選手、ベテランの希望の光になれればと思いますね」と力強く言い切った。G1の最年長優勝記録は1996年大会の長州力の44歳8か月。6月に45歳を迎えた荒武者は「それは俺に最後に与えられたG1で成し遂げるべき快挙かもしれない。今の流れから言えば、結果が出なければ今年が最後になるかもしれないくらいの覚悟でいますよ。でも優勝できれば来年は絶対出場できるでしょうし」と記録更新を誓う。
「会社の思惑通りにいかせてなるものか、ですよ。永田(裕志)さんたち、歴代の先輩たちも反骨心でやってきてましたからね。会社の意向とぶつかり合いながら上にいった選手もいると思うので」。時代の荒波にあらがってこそ新日本プロレスのレスラー。時計の針は、簡単には進めさせない。
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