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【文月のヒロイン~7月の注目レーサー】前田紗希「ボートレース戸田に子ども食堂を作るのが大きな目標」

東スポWEB / 2024年7月11日 11時22分

前田紗希

◇前田紗希(31=埼玉支部115期)

2024年後期適用勝率を5・46としA級に返り咲き。4月から6月にかけて5節連続で準優進出。2節前の住之江GⅢオールレディースでは通算2回目の優勝を果たすなど好調だ。「最近インで逃げられるようになりました。ちょっと前まではインの1着率がだいぶ低かったんですが、逃げ方を思い出したという感じ。そこが予選を通過するのに大きな要因になっていると思います」とイン戦の苦手意識を払拭できたことがリズムアップにつながっている。

2023年7月の住之江で顔面骨折する大けがを負った。約3か月、戦列を離れ休養を余儀なくされたが、この事故が〝怪我の功名〟となった。「以前までは勝ちたい、勝ちたいが強くて空回りするレースが多かった。回れないところを無理やり回りにいったりとか、気持ちだけでターンしてました。今はケガをするのが怖いので人に迷惑をかけないようにしっかり回ることを考えるようになったんです。落ち着けるようになったので、冷静にターンしているし、リラックスしてレースできていますね」と精神面で大きな変化が生まれている。

2020年からはチャリティー活動「TUGBOAT PROJECT」を企画・運営している。前田をはじめとする女子レーサーがデザインしたオリジナルTシャツを販売し、その利益を子ども食堂や社会福祉法人に寄付。前田自身もレース出場の合い間に子ども食堂に赴く。「(地元の)ボートレース戸田に子ども食堂を作るのが大きな目標です」と夢を語る。

5月から2025年前期の適用審査期間が始まり、6・27(10日現在)とA1昇格ペースの滑り出し。子どもたちの笑顔をパワーに、さらなる飛躍を遂げる。

〈前田紗希 今後の出場予定〉
◇7月20~25日 戸田ヴィーナスシリーズ
◇8月1~6日 まるがめヴィーナスシリーズ
◇8月13~18日 徳山ヴィーナスシリーズ

☆まえだ・さき 1993年2月21日生まれ。埼玉支部所属の115期生。埼玉県出身。2014年11月に戸田でデビュー。2016年4月の尼崎で初勝利。2022年5月の江戸川で初優勝。通算2V。同期には権藤俊光、深尾巴恵、仲谷颯仁、野中一平、関浩哉、豊田健士郎ら。

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