藤浪晋太郎は「一目見る価値がある」 米メディアが中継ぎテコ入れ策に白羽の矢

藤浪のメジャー初昇格はあるか（ロイター＝USA TODAY Sports）

メッツ・藤浪晋太郎投手（３０）のメジャー復帰はあるか。メッツの最新情報を扱う専門メディア「Ｒｉｓｉｎｇ Ａｐｐｌｅ」が、今季いまだメジャーで投げていない右腕に期待を寄せている。

現地１１日の報道で「ブルペンで一目見る価値がある」という記事を紹介。現在リリーフ陣に課題山積のメッツは中継ぎ陣のテコ入れが急務。７月末が期限のトレードとともに内部昇格で新戦力の台頭を切望している。

シーズン序盤はつまづいたものの、借金を完済してナ・リーグ東地区３位につけ、ワイルドカード争いでも上位と好位置をキープしているメッツ。シーズン終盤に向けてウイークポイントを潰す戦力整備は急務だ。同メディアは「藤浪はメジャー復帰に向けて努力を続けている」とした上で「もう少しの間、３Ａで実力を発揮しなければならない。チームとして制球力は課題となっているが、それは藤浪にとっても最大の弱点。メッツはリハビリ以外の試合や、より優れた打者との対戦で実力を発揮させることを恐れるべきではない」と言及した。

さらに続けて「メッツが今年どこかの時点で少なくとも彼を試すことは間違いない。トレード期限前にそうすることは、彼が今年貢献できるかどうかを知るためだけでも、ほぼ必須のように思える。メッツはリリーフ投手を何度も補強したが、どれも失敗に終わった。７月の１週間を使って、彼がその中の一人なのか、それとも手放さないほうがいいのかを見極めるべき」と論じた。

藤浪は現在６０日間の負傷者リスト入りしているが、マイナーでは実戦登板を重ねている。直近の２Ａ戦では中継ぎで無死満塁からマウンドに上がり、３者連続三振に封じてピンチを切り抜けた。懸命にメジャー昇格を目指す姿は同僚やチームスタッフからも好評。難しい立ち位置ながら、状態は確実に上向いている。「メッツ藤浪」として剛速球を披露するチャンスは近づいているのかもしれない。