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【日本ハム】新庄監督も戸惑う〝二軍移転構想〟は実現するか 各球団は移動費用の増加を懸念

東スポWEB / 2024年7月16日 6時16分

鎌ケ谷スタジアム

日本ハムが二軍本拠地を一軍と同じ北海道へ移転させる計画が明らかになり、賛否両論の声が沸き起こっている。現在、チームの二軍は千葉・鎌ケ谷だが、球団側は現施設の老朽化や一、二軍の距離的問題を解決するために移転の検討を始めたという。球団側にはメリットが多い半面、日本ハムの二軍が参戦するイースタン・リーグの他球団からは移動費用などの増加が見込まれ、反発の声も上がり始めており…。果たしてこの問題、実現は可能なのか。

今月13日に日本ハム二軍の北海道移転構想が浮上。球団側は現時点で公式発表を行っていないが、チーム関係者らによれば「実現する方向で検討を始めている」というのだから、その本気度がうかがえる。

となれば球団にとってメリットしかないこの移転プラン。一気に話が進みそうだが一筋縄ではいかない可能性が高い。その要因は日本ハム以外のイースタン・リーグに所属する球団側の「負担増」だという。

一般的にプロ野球の一軍は飛行機や新幹線での移動が基本だが、二軍は選手、スタッフ共にバス移動が主流。日本ハム二軍が北海道に移転すると、各球団の二軍も飛行機利用が必須となり、この「大原則」が崩れる。各球団はこの費用面の増加を早くも懸念している。

イースタン・リーグに所属するチームのある球団幹部はその実情をこう説明する。

「移動距離も問題になるでしょうが、やはり二軍の球団運営では移動の費用コストを極力抑えることが要求される。二軍の試合では収益が多く見込めないばかりか選手育成の意味合いが強いからです。そうした試合に移動コストがかかる飛行機利用は割に合わないと各球団が考えるのが普通です。本州から北海道へはフェリー移動もありますが、そうなると今度は移動時間の問題も出てくる。こうした点を踏まえると実現までには…課題が多いと思います」

北海道では現在、北海道新幹線(新函館北斗~札幌)の開業に向けた工事が進められているが、開業は2030年度末の予定。今から6年後だが、今年に入りこの開業時期の延期が検討され始めている。この決定いかんでは日本ハムの二軍移転はさらに遅れる可能性もあるという。

「仮に新幹線が開通となれば各球団とも北海道に陸路での移動が可能となるため他球団の賛同も得やすい。ただ、現状では30年の開業も危ぶまれていますから。そうなると、新幹線の開業に合わせて移転する可能性の方が現実味を帯びてくる。北海道への二軍移転ならその時期がベストでしょう」(前出関係者)

日本ハム・新庄剛志監督(52)も13日に「(チームにとっては)都合がいい」としながらも「よその球団とかはめちゃくちゃお金かかるんじゃない? 興味深いけど…ないんじゃないですか」と今回の移転構想に戸惑いを隠せないでいる。候補地は一軍本拠地・エスコンフィールドのある北広島市に隣接する恵庭市や千歳市などが有力視されているが、果たして本当に実現するのか。チームの動向とともにその行方が注目される。

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