中谷潤人に挑むアストロラビオ 王者陣営は警戒「サイズ感は想定通りだったけど…」

両国で20日に激突する王者・中谷潤人(左)と、挑戦者ビンセント・アストロラビオ

油断は大敵だ。ボクシングのＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチ（２０日、東京・両国国技館）で王者の中谷潤人（２６＝Ｍ・Ｔ）に挑戦する同級１位ビンセント・アストロラビオ（２７＝フィリピン）が１５日、都内のジムで練習を公開した。

この日はＭ・Ｔジムの村野健会長が視察に訪れた。シャドーボクシングやミット打ちなどを披露した挑戦者について「それなりに軽く動いている。サイズ感は想定通りだったけど、肩と背中はしっかりしていて、重いパンチを打ちそう。コンディションがいいのかなと。それなりに強敵だと感じた」と警戒した。

下馬評では中谷有利とはいえ「しっかり対戦相手の研究、対策をしていかないと。どう対処するか、トレーナーと話して戦略を立てていきたい」と気を引き締めた。しかも、アストロラビオは「内容は秘密」と明かさなかったが、母国の英雄である元世界６階級制覇王者のマニー・パッキャオ（４５）から、必勝アドバイスを授かっただけに厄介だ。

ただ、調整は順調なようで村野会長は「コンディションはいいと思うし、体重も問題ない。疲れをこれから少しずつ取っていって、仕上げていける」と自信をにじませた。