大谷翔平の元同僚イグレシアス歌手デビュー 新曲がｉＴｕｎｅｓランキング４位の快挙

６月２８日のアストロズ戦後にパフォーマンスを披露したメッツのホセ・イグレシアス（ロイター＝USA TODAY Sports）

メジャーは相変わらず懐とスケールがデカい――。選手として祭典出場経験のあるメッツのホセ・イグレシアス内野手（３４）が正真正銘の「歌手」として、夢をかなえた。

ＭＬＢの顔であるドジャース・大谷翔平投手（３０）は１６日（日本時間１７日）に米テキサス州アーリントンで開催されるオールスターゲームにナショナル・リーグの「２番・ＤＨ」で先発出場する。そんな中、会場で再会を果たしたエンゼルス時代の元同僚が大きな話題を呼んでいる。

米メディア「ニューヨーク・ポスト」は、現在メッツに所属するイグレシアスが祝賀行事に異例の形で参加したことを大々的に紹介。「イグレシアスは、オールスターユニホームを着たチアリーダーたちに囲まれたファンの前で、大ヒットシングル『ＯＭＧ』を披露した」。愛称である「カンデリータ」の名前で大真面目に歌手デビュー済みのイグレシアス。自らの登場曲でもあるデビューシングル「ＯＭＧ」は先月２８日にリリース。明るい曲調の作品は「着実に人気を高め、世界中で最も人気のあるラテンアメリカの曲の一つとなった」と同メディアは伝えた上で「イグレシアスの曲『カンデリタ』は、ｉＴｕｎｅｓのトップ１００ラテンソングチャートで依然として４位にランクされている」とも紹介した。

祝賀イベントに招かれ「ＯＭＧ」を熱唱して、夢の祭典を盛り上げたイグレシアス。同メディアに対し「これはまたとない機会です」と偽らざる思いを語った上で「選手としてオールスターに出場したことがあるのに、今度は歌手として出場できるなんて…。とてもすばらしいことですよね？ ちょっと驚きました。この機会をいただけて、とても光栄です」と喜びをかみしめた。

キューバ・ハバナ出身の陽気なムードメーカー。選手としては５月にメジャー昇格を果たすと、開幕不振に陥っていたメッツをよみがえらせる活躍を見せている。昨季はＭＬＢで出場機会に恵まれなかったが、今季はここまで３０試合に出場して打率３割８分、ＯＰＳ・９９９を記録し、戦力として躍動。球団内からも実際に「借金を返済し、前半戦からチームが劇的に変貌を遂げ、ワイルドカード争いで好位置につけているのはイグレシアスの昇格が大きい」との声が上がっている。「ＯＭＧ」は本拠地やクラブハウスで流れるだけでなく、選手のみのチームミーティングでもイグレシアスが場の空気を読んで披露するなど、ムードメーカーとして唯一無二の存在感を放っているという。

同メディアも「イグレシアスのすばらしい活躍と国際的な名声は、メッツ全体の驚異的な好転とも相まって現れている」と賛辞を送り、記事を締めくくっている。