米球宴の〝ひどすぎる国歌斉唱〟を米メディアこぞって酷評「史上最悪」「大失敗」

ホームランダービーより国歌斉唱が悪目立ちしてしまった（ロイター＝USA TODAY Sports）

ＭＬＢオールスターゲームのホームランダービーが７月１５日（日本時間１６日）に開催され、国歌斉唱を務めた米カントリー歌手のイングリッド・アンドレス（３２）に対し、米メディアがこぞって酷評した。

大役を務めたアンドレスはグラミー賞で新人賞のほか３部門でノミネートされた〝実力派〟。ユニホームに袖を通し、大勢のファンを前に高らかに歌い始めたが、アレンジの効き過ぎた歌唱に全米が驚愕した。

Ｘ（旧ツイッター）では「愛国心は伝わるよ」「歌いながらずっと苦しんでいたように聞こえた」「極度の緊張状態にあった可能性がある」と擁護する声がある一方で「耳から血が出てきました」「笑わないようにするにはどうしたらいいんだ」「最近のグラミー賞のレベルが低くなっている証拠」など厳しい声が寄せられた。

本人のＸアカウントには「国歌演奏のワーストトップ５だった」「あの国歌斉唱はチケットの売り上げに貢献していない」「史上最悪の国歌斉唱歌手。あなたのプロフィルに追加してください！」「グラミー賞を４つも逃したのも無理はない」などと非難の声が殺到し炎上していた。

米メディアも一斉に「歌姫」のパフォーマンスを酷評。ニューヨークポストは「イングリッド・アンドレス ホームラン・ダービーで国歌斉唱の大失敗を披露」題した記事を出すと、過去の歌手の数々の失敗例を出しながら「他の歴史的にひどい国歌パフォーマンスと肩を並べることになるかもしれない」と痛烈に批判。デイリーニュースも「イングリッド・アンドレスがホームラン・ダービーでファーギーから『悪い国歌の王冠』を獲得」と、２０１８年のＮＢＡオールスターウイークエンドで歌唱に失敗し話題となったポップ歌手の名前を出して皮肉った。

また、デイリービーストも「史上最悪の国歌演奏に米国が団結」の見出しをつけた記事でファンがアンドレスに憤慨している声を紹介。他メディアも「『星条旗』を筆記体で歌うのを聞いたことがありますか？」、「イングリッド・アンドレス、ホームラン・ダービーで国歌を華麗に演奏」などと厳しい論調で伝えた。