【巨人】杉内コーチが７勝目の山崎伊織にノルマ「最低２桁、１５勝目指して」

ファンとハイタッチするヒーローの山崎伊織

巨人の杉内俊哉投手チーフコーチ（４３）が、山崎伊織投手（２５）に後半戦へのノルマを課した。

１６日の阪神戦（東京ドーム）に先発した山崎伊は、２―０の２回二死一、二塁から小幡に適時打を浴びて１点こそ失ったものの、その後は７回まで毎回走者を出しながらも粘りの投球で追加点は許さず。プロ最多となる１２８球を投げ、被安打８、１失点で７勝目をマークした。

杉内コーチはこの日の右腕の投球について「ブルペンはあんまり良くなかった。体がちょっと重たそうだなと思ったけど、ひと汗かいて尻上がりに良くなった。球速が７回に一気に上がったからね。あの辺がやっぱりすごいところ」と目を細めた。

山崎伊は前半戦を７勝２敗、防御率１・６７と上々の成績でフィニッシュ。１５登板中１３試合でクオリティー・スタート（ＱＳ＝６イニング以上、３自責点以内）を記録するなど、抜群の安定感を見せている。その要因について杉内コーチは「どの球種でも投げられるし、コントロールも安定している。打者を見ながら投げられるのは彼の持ち味」と説明。「センスはね、やっぱり一番ある」と高いポテンシャルに全幅の信頼を寄せる。

球宴が明ければ勝負の後半戦。戸郷、菅野とともにますますチームをけん引することが求められる。杉内コーチは「残り何試合投げる？ ８試合くらいか。やってくれますよ。最低２桁は勝ってくれる。全勝するつもりでたぶん本人もいくと思うし、１５勝目指してやってもらいましょう」とノルマを口にした上で右腕への期待を示した。