【広島】新井監督〝独断昇格〟も不発のシャイナー 秘かに取り組む〝オンライン反省会〟とは

シャイナーは覚醒するか

広島の新助っ人、ジェイク・シャイナー内野手（２８）が日本野球をなりふり構わず学習中だ。

昨季こそ３Ａで３０本塁打、１００打点をクリアしたが、４番候補として加入した新天地では右手骨折の不運もあって本塁打も打点もゼロ。二軍戦でも打率１割７分１厘、２本塁打と低調だったものの、新井貴浩監督（４７）が１０日に「環境が変わることで、気持ちが上がってくることもある」と独断で再昇格を決めた。それ以降、２試合でスタメン出場したものの、１６日まで７打数１安打と思うような結果は残せていない。

それでも正念場を迎えた本人は必死だ。周囲の期待に何とか応えようと、４月下旬に二軍で実戦復帰してからも取り組んでいるのがマクレーン駐米スカウト（５２）との〝反省会〟。同スカウトが帰国した後も自分の打席の映像をもとに、オンラインで２週間に１度は必ず連絡を取り合って助言を仰いでいる。

本人によると、その内容は「基本的にはアプローチの仕方だね。彼（マクレーンスカウト）も自分の試合映像を見てくれていて。彼の感想と自分の感覚を伝え合いながら。外国人打者に対して日本人投手の配球の傾向を話しながら。そういう人が自分の身近にいてくれて本当にありがたい」と明かす。

シャイナーは二軍首脳陣からの推薦はなく〝特例〟で昇格に踏み切った新井監督をはじめ、自身の獲得に携わった関係者らに感謝しつつ「試合の打席で、実行したい」と意欲を燃やしている。この日のＤｅＮＡ戦（横浜）は試合前に雨天中止。一日も早く周囲の後押しに応える快音を響かせたい。