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トランプ氏は「キリストの生まれ変わり」 支持者の〝神格化〟が危険すぎるワケ

東スポWEB / 2024年7月17日 6時5分

神格化進むトランプ氏(ロイター)

トランプ前大統領は暗殺未遂に遭ったわずか2日後の15日、ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党全国大会の初日に出席した。共和党大統領候補に正式指名された。演説はしなかったものの、参加者からの「USA」「ファイト(戦え)!」コールに、右手の拳を突き上げ、サムアップで応じた。事件以降、支持者の間では神格化されている。

狙撃から奇跡的に生き残ったトランプ氏が大統領選のライバルであるバイデン大統領に勝利することが既定路線となったといわれる中、トランプ氏の岩盤支持層の暴走が心配されている。

暗殺未遂事件前まで米政治の話題は、バイデン氏に選挙戦撤退を求める声一色だった。6月27日に行われたテレビ討論会でバイデン氏がひどいパフォーマンスを見せ、その後のインタビューや演説では失言ばかりだった。NATO首脳会議の関連式典では、ゼレンスキー大統領のことを「プーチン大統領」と呼ぶ始末だった。

米事情通は「暗殺未遂事件によってバイデン氏の高齢不安、選挙撤退の話題は吹き飛びました。民主党議員らはバイデン氏のことは二の次になっています。バイデン氏に代わっての出馬が期待されていたカマラ・ハリス副大統領も、今のトランプ旋風に及び腰で、出る気がなくなったそう。民主党幹部はバイデン氏で継続する方向に決めたといわれています」と指摘する。

トランプ氏が事件翌日、米紙ニューヨーク・ポストに「幸運か神のおかげか、私がまだここにいるのは神のおかげだと多くの人が言っている」と話したが、〝トランプ信者〟はそれ以上に奇跡ととらえているという。

米紙USAトゥデーは「共和党全国大会の講演者たちは『トランプ氏が神に守られている』と称賛」と報じた。米メディア「アクシオス」は「トランプ氏は、英雄、戦士、さらには福音派の支持者の一部から救世主として歓迎される」と伝えた。

実際、同大会参加者は「殉教寸前だったのに救われたのは神の介入だ」「7月13日は、聖母が『ファティマの第三の予言』を明らかにした日と同じ日です」などとトランプ氏を神格化している。

トランプ氏が狙撃された直後に拳を突き上げ「ファイト!」と繰り返したのは尋常ではない行動だった。

歴史家でテロリズムの専門家であるアンソニー・グリース教授は英紙デーリー・スターに「非常に宗教的な姿でした。トランプ氏は自分を救世主とみなしていると思いますし、彼の近い支持者もそう思っています。恐ろしいのは、トランプ氏の支持者たちが銃撃事件後のトランプ氏をキリストの生まれ変わりのようだと受け取ることです」とコメントしている。熱狂的トランプ信者がよりカルト化し武装化することを危惧している。

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