【日本ハム】楽天に連勝で３カード連続勝ち越し単独３位浮上 新庄監督「やっぱり野球は気持ち」

プラスワン投票で球宴出場が決まった水谷瞬

日本ハムは１７日の楽天戦（エスコン）に６―２で勝利。３カード連続勝ち越しを決めて単独３位に浮上した。

初回、１番に抜擢された水谷が相手先発古謝から先頭打者本塁打を放ち、幸先良く先制に成功。１点リードの３回にも万波が左翼２階席へ特大１３号ソロを突き刺して加点した。９回には一死満塁からこの日第２子（次女）が誕生したマルティネスがダメ押しとなる左翼線適時二塁打を放つなど、この回に一挙４得点を挙げて楽天を突き放した。

投げては先発の金村が８回まで鷲打線を２安打１失点に抑える好投を見せていたが、９回に３安打を集中されて１点を奪われた。その後、二死満塁のピンチを招き、あとアウト１つのところでプロ初完投勝利を逃した。

それでも投打がかみ合い楽天に連勝したこともあり、試合後の新庄剛志監督（５２）は終始笑顔。次女が誕生して適時打をマークしたマルティネスやプラスワン投票での球宴出場を決めた水谷をたたえながら「グワチョ（マルティネス）は必ず活躍してくれると信じて満塁で打つっていう。ちょっと尊敬しますね。やっぱり野球は気持ち。水谷君もオールスタープラスワンで（球宴に）選ばれて気持ちを出してくれたんで。野球以外のスポーツでも気持ちっていうのが一番大事だと思う。凡打してシュンとして下向いている選手は使いたくないですからね」と語った。

これで３カード連続勝ち越しで勢いに乗り、前日からシーズン前半戦のような１点を守り切る「強い勝ち方」が戻りつつある。「すごいチームの雰囲気もいいし、これで１つ貯金もできたんで。前半のような戦い方がよみがえってきたというか。（試合が）競るとウチのチームは乗り出したらポンポンって点数が入るチームなんでね」（新庄監督）

前半戦は敵地でロッテと残り３試合。最高の形で折り返しを迎えるため指揮官はチームの成長に手応えを感じながらも次戦に向け備えていた。