1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

球宴初アーチの大谷翔平が〝事実上の球宴MVP〟 来年はリアル二刀流で正真正銘のMVP男だ

東スポWEB / 2024年7月18日 5時26分

球宴初の豪快3ランを放った大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

また歴史に名を刻んだ。ドジャース・大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)に行われたオールスター戦でナ・リーグの「2番・DH」で先発出場。4年連続4度目の出場にして球宴初アーチとなる豪快な3ランを放った。チームが3―5で敗れたため、MVP受賞はお預けとなったが、米国内では大谷を事実上のMVP扱い。唯一無二の投打二刀流が復活する来年の球宴は正真正銘のMVP男となりそうだ。

打った瞬間だった。待望の一発が生まれたのは3回無死一、二塁の場面で右腕のホーク(レッドソックス)が2ボールから投じた真ん中低めのスプリットを一閃。「グシャッ!」という強烈な破壊音を残した打球速度103・7マイル(約166・9キロ)の弾丸ライナーは、テキサス州アーリントンに集まった大観衆の歓声が上がる中、右中間席に突き刺さった。ダイヤモンドを一周した大谷はベンチ前で普段よりも〝マシマシ〟のひまわりの種を浴び「あんまりオールスターで打てていなかったので、自分としてはホッとしました」と笑顔を見せた。

大谷としては球宴通算8打席目で飛び出した豪快弾。だが、単なる一発ではなかった。日本選手が球宴で本塁打を記録したのはランニング本塁打をマークした2007年のイチロー(当時マリナーズ)以来2人目。いわゆる柵越えでは初の快挙だ。さらにドジャースの選手が球宴で本塁打を放ったのは1996年のマイク・ピアザが最後で実に28年ぶりだった。

大谷の活躍を巡っては米記者から「地球上で史上最高の選手」など改めて称賛の声も上がったが、MVPは同点の5回に初出場ながら決勝2ランを放ったジャレン・デュラン外野手(27=レッドソックス)にさらわれた。ところが、米メディアはデュランをたたえる一方で大谷をこぞって事実上のMVP扱いとした。

中でも特筆すべきは大谷が二刀流としてスターダムをのし上がってきた点だ。エンゼルス時代の21年の球宴には先発登板し、勝利投手となっている。米スポーツメディア「オプタスタッツ」によると、球宴で勝利投手と本塁打を記録したのはMLB史上初の快挙だという。名だたる名選手がいてもやはり唯一無二の存在ということだ。

米4大放送ネットワークの「NBC」は「観衆の歓声は耳をつんざき、試合の流れだけでなく歴史的な瞬間を祝った」と伝え「投手と打者の役割を難なくこなし、比類なき卓越性を発揮する彼の偉業はこのスポーツの可能性を定義し続けている」と絶賛。ドジャース専門メディア「インサイド・ザ・ドジャース」も「大谷翔平がオールスターゲームでひと振りで歴史をつくる」との見出しで「(試合には)敗れたが、大谷の3ランがナ・リーグの3得点の全てを占めた」と報じた。

そして地元紙の「ロサンゼルス・タイムズ」は大谷のほかに選出されたヘルナンデスやスミスらドジャース勢に触れつつ「いつものように大谷の活躍を上回る者はいなかった」とピシャリ。「実際、大谷は(球宴MVPの)受賞歴がなくても再び野球界最大のスター・ナイトの主役になることができた」と結んだ。

チームが敗れてもMVPに輝いたのは、70年のオールスターで4安打1打点と大暴れしたカール・ヤストレムスキー(当時レッドソックス)が最後となっている。

今季の大谷は昨秋に受けた右ヒジ手術の影響で打者に専念し、来季から投手との二刀流を復活させる方針だ。大谷自身、球宴MVPについて「できれば取りたいって気持ちもありますけど」とし「ここに出られること自体素晴らしいこと。もちろん(MVPを)取る選手というのはそれだけで名誉なことだなと思います」と語った。

来年はリアル二刀流で球宴MVP初受賞となるのか見ものだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください