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神奈川の病院で男性看護師が認知症女性に暴行 内部告発で判明 病院側は「再発防止に努めた」

東スポWEB / 2024年7月18日 6時3分

暴行問題が発覚した病院

神奈川の病院で、30代男性看護師が入院していた認知症で高齢の女性患者を殴る暴行事件が起きていたことが分かった。当該病院の複数の看護師が取材に内部告発し、病院側もこれを認めた。男性看護師は責任を取る形で自主退職した。

神奈川・大和市にある一般病院「中央林間病院」の複数の看護師の内部告発によると、事件は4月、同病院の病室で起きた。入院していた高齢の女性患者は認知症で、せん妄状態になって興奮する傾向が見られた。

事件当日は30代男性看護師が対応に当たったが、女性患者は急に怒り出し、暴力を振るおうとするそぶりがあった。男性看護師はこれをかわすなどした際、自身の腕時計のベルトを破損したことにキレて女性患者の顔面を複数回、殴った。その上で不穏時の指示通り、鎮静剤を投与。女性患者は右目周辺に内出血ができるケガを負った。

男性看護師は責任を取る形で4月中に自主退職。病院側は女性患者と家族に複数回、謝罪した。

病院側に取材して事実確認を求めたところ、「看護師が入院患者さんへ暴行を行った事実は確認しておりますが、患者さんの診療に関する情報はプライバシー性の高い情報であり、患者さんの病状や、暴行の日時、内容等については差し控えさせていただきます」と回答した。

複数の看護師が取材に内部告発した理由は、暴行事件後の病院側の対応に不信感があったためだ。再発防止策が十分ではないと感じたという。

病院側はこれについて「病院長より当院の全ての管理職が集まる会議にて、①病棟で患者さんへの暴行があったこと、②暴行した看護師が退職したこと、③ご家族様へ正直に説明、謝罪し理解が得られていることを説明し、また当会議の議事録にその旨を記載し全職員が閲覧できるよう配布しました。加えて、病棟では師長より看護スタッフ等へ、①~③を説明した上で、いかなる理由であっても患者さんへの暴力は許されないことや、不穏行動の強い患者さんへの対応方法について、今一度指導しました。これらによって、再発防止に努めたものと考えております」と反論した。

当該の複数の看護師は、病院側が大和市への報告や警察署への通報をしていないことを疑問視している。

病院側はこれについて「ご家族様の『大事にはしたくない』、『警察通報もしない』というご意向を尊重し、当院は警察通報や外部公表を行っておりません。なお、大和市担当課へ確認したところ、このような事案が発生した場合に、医療機関が市へ報告する決まりはないとの説明を受けています」とした。

医療機関では、看護師が患者を殴打する事件が断続的に起きている。昨年には静岡の精神科病院で、男性看護師が言うことを聞かないことに腹を立てて患者に暴力を振るい、警察沙汰になった事件が報じられている。

それでも当該の看護師の一人は「看護師は患者さんから理不尽なことをされることもあるけど、暴力は絶対に許されません」と強調した。

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