【新日本・G1】強行出場の海野翔太が初制覇へ悲壮決意「ケガになんか負けてられない」
東スポWEB / 2024年7月19日 5時27分
新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」(20日、大阪で開幕)で初制覇を狙う海野翔太(27)が、悲壮な決意を示した。
昨年に続き2回目の出場となる海野はAブロックから初優勝を狙う。6月15日「ALL TOGETHER」(札幌)の試合前の練習中に腰を痛めて以降の大会を欠場していたが、懸命の治療とリハビリで何とか開幕に間に合った。18日の全体会見では「腰の状態は万全で、G1で100%の海野翔太を見せるために帰ってきました」と力強く宣言した。
実際はかなりの重症だった。取材に応じた海野は「疲労骨折とぎっくり腰が同時に起きてしまって、2週間以上動くこともできず寝たきりで。でも絶対にG1に出るんだって前向きな気持ちにしかならなかったですね。徐々にリハビリして、治療して、練習して、1分1秒たりとも無駄にはせずに日々の時間を有意義に使えました」と欠場期間を振り返った。
ぶっつけ本番の最高峰リーグ戦となるため、欠場を勧める声もあったという。だが、海野自身は中途半端な覚悟で出場を決めたわけではない。「自分の中で動ける、大丈夫という思いも勝算もありますし。ファンの方には失礼なことを言ってしまうかもしれないですけど、その瞬間瞬間に自分のレスラー人生をささげる覚悟を持って常にリングに上がっているので。動けるのに休むくらいだったら、このG1で終わってもいいくらい、そのくらい今年は結果に対して、内容に対して貪欲にチャレンジしたいです」と不退転の決意を明かす。
オカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイといった主力選手の退団が判明した今年1月には、「新エース宣言」を繰り出した。しかしここまで結果を残すことができず、タイトルにも手が届いていない。「この状態を脱却するためにも、ケガになんか負けてられない。実際、ケガは全レスラーが抱えて苦しんで付き合ってるんですよ。ある意味でこれも自分自身を成長させる試練なのかなと。オカダ、オスプレイが抜けてこれから誰が新日本を引っ張っていくのかという第一歩だと思うので、僕のなかでは今年にかけてる部分はすごくあります」
出場メンバーが一気に若返った今大会は、まさに時代の分岐点。新エースを名乗る海野が世代交代を成し遂げ、パラダイムシフトを巻き起こす。
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