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「歌舞伎町一番街アーチ」を改修した賛光電器産業 屋外照明のプロが語った街路灯の未来

東スポWEB / 2024年7月19日 18時13分

加えてこれまで手がけてきた街路灯にも意外な場所からの反応があった。金井氏が「商店街の街路灯は、街ブラや食べ歩きの番組でチラッと映るので、テレビで見たと指摘されることもありますね」と明かせば、寺本氏も「我々も街路灯がどこの製品かは見ていますから。うちの製品でない時は少しがっかりしますが(笑い)」と笑顔で同調した。

さらに近年のレトロブームで、昭和期の街路灯はジワジワと注目されている。金井氏によると「以前事務所の片づけをしていた同僚が、『過去のチラシをSNSに上げたい』と提案してきまして。『X』に画像を投稿すると、閲覧数は明らかに増えました」と“レトロ効果”を実感しているという。

実際に昭和50年代から製造された街路灯「SY」のミニチュアは、今年カプセルトイとして発売されることが決定。「過去には賛光電器といえばSY、という時代があったんです。最近はレトロファンの方からはもちろん、雑誌の撮影で街路灯を使いたいという依頼もありますね」(寺本氏)

しかし全国の商店街で活気が失われていることも確か。街路灯メーカーとしては苦しい状況なのでは? 寺本氏は「出入り口のシンボル灯だけ更新して他は撤去するという商店街もありますし、全体の需要では厳しい部分もあります」と告白。それでも「お手頃な街路灯のリースも提案していますし、ソーラーパネルの技術が向上すれば、環境にも費用面にも優しい街路灯が実現できると思います」と語り、再興に向けた可能性を示した。

また金井氏は「弊社はずっと商店街の皆さんと一緒にやってきましたから」と築き上げた関係性を重視。「技術の面で応援するだけでなく、商店街に足を運んでいただくための企画は考えていきたいですね」と今後も二人三脚で商店街と歩む意欲を見せた。

長年にわたって人々の暮らしを照らし、彩ってきた街路灯とアーチ。商店街を支えてきた両者に、“明るい未来”が広がることを願うばかりだ。

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