松重豊が「孤独のグルメ」後継者探しか 映画と新ドラマに〝積極関与〟

松重豊

俳優・松重豊（６１）主演の人気ドラマシリーズ「孤独のグルメ」（テレビ東京系）が、「劇映画 孤独のグルメ」（来年１月１０日公開）として初映画化される。今年１０月からはドラマ「それぞれの孤独のグルメ」もスタート。松重自らキャスティングに動いており、事実上の〝後継者探し〟の場になりそうだ。

同ドラマは、久住昌之氏原作、谷口ジロー氏作画の同名漫画が原作。松重初主演作として２０１２年にスタートし、シーズン１０まで放送される同局屈指の人気作品に成長した。主人公・井之頭五郎（松重）が、仕事中に食べたいものを独り自由に食す姿を描いてきた。

初の劇場版は松重が主演を務めるほか、初めて監督＆脚本まで担当する。映画化の企画から携わったという松重は「長寿ドラマとなったことでスタッフも入れ替わり、どんどんスタッフがいなくなっちゃって。人材を一回立て直さないといけないという課題があった。この際、大風呂敷を広げて映画化はどうかと考えたことがきっかけ」と劇場版製作の経緯を説明。

新シリーズ放送が決定するたびに「自分の俳優人生に傷がつく」「マンネリもマンネリ」「今回をファイナルシリーズにしたらと提案したが、却下された」などとネガティブ発言してきたが、今回の劇場版に関しては「最初から最後まで携わったことは僕の大きな財産になりました」と充実感をにじませた。

ネット上では松重が同ドラマを卒業するのではないかという声が上がっているが、実際に近づいているという。その根拠となるのが、多彩なキャストを主人公に迎えるオムニバス形式ドラマ「それぞれの孤独のグルメ」（１０月４日スタート）だ。

「この発案も松重さんが大きく関わっている。まだキャスティング段階ですが、松重さん自らが主人公キャストを提案しています。このドラマが松重さんの〝後継者選定〟の場になりそう」（テレ東関係者）

ドラマでは井之頭演じる松重の豪快な食べっぷりも見どころだが、普段の松重は小食。年齢を重ね、さらに食が細くなっているという。そして体調面も考慮した時、身の引き際が現実的になってきているのだ。

「実際に松重さんが主演交代の考えを口にしたことは何度もあります。ただ、『孤独のグルメ』はテレ東的には低予算で、高視聴率を稼げるドル箱シリーズ。主演を別に据え、松重さんがわき役で出演していく形での継続など、さまざまな形で引き留めるのでは」（同）

１０月スタートの新作ドラマが視聴者にどう受け取られるかで、「孤独のグルメ」の新たな未来が決まりそうだ。