【西武】鷹を本気にさせた新人・武内夏暉 ソフトバンク戦初黒星は「モーション」が原因か
東スポWEB / 2024年7月20日 6時6分
西武は19日のソフトバンク戦(ベルーナ)に0―4で完敗。先発したドラフト1位ルーキー・武内夏暉投手(22)は7回105球を投げて8三振を奪いながら、7安打4失点で2敗目(5勝)を喫した。
パ首位を快走するホークスと武内が対戦したのはこの日が4度目。ここまでの3試合では2勝0敗、防御率0・38と〝鷹キラー〟ぶりを発揮してきたが、とうとうつかまった。4回二死二塁から正木にチェンジアップを中前打、続く牧原に直球を中前に運ばれて2失点。7回にも一死二塁から甲斐にツーシームを左前打、なおも一死三塁から今宮に直球を中前へはじき返されて2点を失った。
デビュー11戦目で自己ワーストとなる4失点を喫した武内は「投手有利のカウントからしっかりと決め球を決めることができず、制球が甘くなり打たれてしまった。決め球の精度を上げること、また最少失点で抑えることを課題として次に向けて調整していきたいです」と課題を口にした。
渡辺久信監督代行(58)も「今日は(ピンチで)いつもの粘りがなかった。4回、7回に1点で何とか踏ん張ってもらいたかったんだけど」と黄金ルーキーが初めて見せたもろさに言及した。
ホークス側も4度目の対戦できっちり対策を練ってきていたようだ。具体的な言及こそなかったものの、攻略された一つのポイントに挙げられるのは武内が持つ特徴だ。武内は走者がいない場面で、全ての球種をセットポジションからクイックと2段モーションの2種類を投げ分けられる。新人離れした高度な投球術で相手のタイミングを外し、相手の打者を手玉に取ってきた。
しかしこの日、ソフトバンク打線に許したタイムリーは、いずれも得点圏に走者を置いたクイックでしか投げられない場面。投球モーションで打者のタイミングを外せない状況で、狙い球を絞ることだけに集中された可能性もある。
いずれにせよ、貯金26を稼ぐホークスを本気にさせた武内。やはり並の新人ではない。
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