中谷潤人〝157秒殺〟でWBC初防衛！ まずは井上拓真戦に照準「そこに向け準備していきたい」

ビンセント・アストロラビオ(右)をわずか１Ｒで仕留めた中谷潤人

ＷＢＣ世界バンタム級王者の中谷潤人（２６＝Ｍ・Ｔ）が、同級１位ビンセント・アストロラビオ（２７＝フィリピン）を１Ｒ２分３７秒、ＫＯで退け、初防衛に成功した。中谷はデビューから２８戦全勝（２１ＫＯ）となった。

１Ｒ終盤、左ストレートをボディーへと打ち込んで勝負を決めた。「ちょっと早過ぎたかな」と笑った中谷は、かねて「早くビッグマッチをやりたい」と熱望。王者の義務である指名試合をクリアしたことで実現に一歩近づいたと言える。４団体の王者が日本選手で占めるバンタム級では王座統一戦が期待され、中でも中谷が対戦を希望するのはＷＢＡ王者の井上拓真（大橋）だ。

この日の勝利後には拓真について「すごくやりたい選手の一人だし、皆さんが望んでるカードだと思うので、そこに向け準備していきたい」と改めて宣言。その先には、拓真の兄でスーパーバンタム級４団体統一王者の井上尚弥（大橋）もターゲットにしている。